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毎日の洗濯物の乾きやすさを予測し、外干しを促すスマートフォン用の無料アプリを、分析機器大手の島津製作所(京都市)が開発した。衣類乾燥機の使用をなるべく控えてもらい、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らす狙いだ。洗濯物の乾き具合の予測に特化したアプリは珍しいという。
アプリの名称は「はれほす」。島津が強みを持つデータ解析の技術を応用し、気象予報士の資格を持つ従業員が開発に携わった。
天気や気温、湿度、風といった気象データを基に1時間ごとの洗濯物の乾きやすさを分析し、「厚手すぐ乾く」から「部屋干し」まで5段階で表示する。衣類が乾いて取り込めるようになる時間帯も高い精度で示せる。全国を5キロ・メートル四方で区切り、エリアごとに1週間分を予測する。
島津の試算では、乾燥機を1回使うと約400グラムのCO2の排出につながるという。外干しによって排出を抑えられたCO2量もアプリに記録できる。
現在はiPhone(アイフォーン)のみで利用できるが、アンドロイド用も開発を検討する。担当者は「地球温暖化を防ぐため、日々の洗濯でも取り組めることがある」と話している。