楽天の「１ＧＢ以下無料」終了へ…赤字改善へ７月から「収益貢献大きい」新料金プラン

　楽天モバイルは１３日、携帯電話の料金プランで月間のデータ使用量が１ギガ・バイト（ＧＢ）までを無料とする料金設定を６月末でやめると発表した。赤字が続く携帯事業の収益改善が狙いだが、割安感が薄れることで利用者離れを招く可能性がある。

　新プランでは、月３ＧＢまでは一律で税込み１０７８円とする。３～２０ＧＢは２１７８円、２０ＧＢ超は３２７８円で、現行プランと同水準となる。

　新プランは７月１日から導入する。新規契約のほか、現行プランの契約も自動的に切り替わる。新プラン導入に合わせたキャンペーンとして、１０月末までの４か月間は月１ＧＢまで実質無料とする対応を取る。

　１３日に開いた発表会で、楽天モバイルの三木谷浩史会長は「（ほかの携帯大手３社の料金プランに比べても）非常に競争力がある」と説明した。無料プランをやめることで契約者が離れる可能性については「（新料金プランの方が）収益貢献は大きい」として、収益改善を優先する考えを示した。

　楽天モバイルは２０２０年に自社回線での携帯事業に本格参入し、無料プランを昨年４月に導入した。