【舞いあがれ!】高畑淳子、祖母役を演じるのに必要だった40万円の高額アイテムとは?

 驚きだったのは、その金額だけではなかったようだ。

 10月3日にスタートした2022年度下期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。第1回ではヒロインで小3の岩倉舞(浅田芭路)が暮らす東大阪市の実家に、長崎・五島列島から1枚のハガキが届く場面が描かれた。

 五島は舞の母・めぐみ(永作博美)の出身地。舞は身体が弱く、よく熱を出してしまうことから、どうやら祖母が住む五島に引っ越すようだ。その祖母を演じる高畑淳子が、本作のために30~40万円もする高価なアイテムを自腹で購入したという。

 高畑は10月1日放送の「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK)にゲスト出演。番組冒頭でMCの有吉弘行から「最近、どういうことにお金を使ってますか?」と問われると、「私はね、カツラ!」と答えていたのである。

 高畑によると、「舞いあがれ!」で舞の祖母・才津祥子を演じるのに際し、カツラが必要だったとのこと。たしかに祥子は白髪が目立ついかにもおばあちゃんという感じのビジュアルであり、カツラが必要なのも無理のないことだろう。実のところまともなカツラだと30~40万円という価格は決して法外ではないのだが、相場を知らない視聴者にとっては驚きの金額だったのではないだろうか。

「しかし、役のためにカツラを被るのであれば、そのカツラは制作側が用意するはず。高畑が自前で購入する必要はないのではと思った視聴者もいたことでしょう。ただ今回の祖母役に際して、高畑には自前でカツラを用意する必要がありました。なぜなら高畑が買ったのは『白髪のカツラ』ではなかったからです」(テレビ誌ライター)

 実は高畑、祖母役を演じる際の白髪は完全に自前なのだという。高畑は10月11日に68歳の誕生日を迎える高齢者であり、頭が白髪になっているのも当然の年齢だ。それならリアリティが重視されるドラマでは、自前の白髪で演じたほうが都合がいいのだろう。

五島から届いたハガキに興味津々の舞。これをきっかけに白髪の祖母に会うことになりそうだ。トップ画像ともに©NHK

「突撃!カネオくん」では高畑が「自前の白髪でやらせてもらってるんです」と明かすと、有吉は目を丸くして「えっ!?」とビックリ。そこで白髪姿の写真(トップ画像)が紹介され、視聴者も有吉と同じように驚いていたに違いない。

「高畑によると、自分から『自前の白髪で演りたい』と申し出たのだとか。そのため今回の『突撃!カネオくん』など他の番組に出演する際に被るカツラは自分で用意することになったようです。ただ値段に関しては高畑にとっても想定外だったようで、『これが高い!』と真顔で訴えていたのが印象的でした」(前出・テレビ誌ライター)

 値が張るだけあって、高畑のカツラ姿には一切違和感がなく、ゲスト出演の山崎弘也も「やっぱいいヤツなんだ」と感心。高畑自身もアレコレと物色しているらしく「もうちょっと買いたいな」と語っていた。

 前作の「ちむどんどん」では最終回にて一気に舞台が40年後へと飛び、出演者たちが老けメイクで登場。その出来栄えがまるでドリフのコント並みだと視聴者の失笑を買っていたものだ。それに比べると、自前の白髪で祖母役を演じる高畑の女優魂が際立つというものではないだろうか。