GWに本当に観てほしい、“世界と旅について考える”おすすめ映画6選

2022年5月1日 09:00


「パリのどこかで、あなたと」より
「パリのどこかで、あなたと」より

激動のこの時代、世界で何が起こっているのか。今だからこそ、世界の歴史や平和について、映画を通して考えてみよう――。

ということで、映画.com編集部が3つのテーマに沿ったオススメ作品18本を厳選。オンライン配信プラットフォーム「シネマ映画.com」にて、ゴールデンウィーク特別企画として“「世界を知る映画」を見よう”と題した特集を、4月28日から5月8日まで開催しています。

配信作品のテーマは1.「戦争と平和について考える」、2.「愛と家族について考える」、3.「世界と旅について考える」。そして本記事では、厳選した作品の各オススメのポイントなどを紹介します(1テーマ6本ずつ、3回にわけて掲載)。

第3回は、3.「世界と旅について考える」6本。映画が持つ力を改めて堪能できる特集となっていますので、このGWに是非ご覧ください。(あわせて全対象作品が10%OFFとなるキャンペーンも開催中。しかも6本見ると、対象作品が1本無料でお得に鑑賞できます)。

>>記事第1回「戦争と平和について考える6本」を読んでみる

>>記事第2回「愛と家族について考える6本」を読んでみる


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●「世界と旅について考える」映画6本

1.「ビーチ・バム まじめに不真面目

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【作品概要】

GUMMO ガンモ」「スプリング・ブレイカーズ」のハーモニー・コリン監督が7年ぶりに長編映画のメガホンをとり、「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが放蕩の詩人を演じた人間ドラマ。ムーンドッグの親友を人気ラッパーのスヌープ・ドッグ、資産家の妻を「グランド・イリュージョン」のアイラ・フィッシャーが演じる。共演に「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロン、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョナ・ヒル。気鋭のデザイナー、ハイディ・ビベンズによる個性的な衣装にも注目。

【あらすじ】

かつて1冊だけ出版した詩集が大成功を収め、天才と称賛された詩人ムーンドッグ。その後はずっと資産家の妻に頼り、パーティ三昧で酒とマリファナと女に溺れる生活を送り続けてきた。フロリダの太陽と海に囲まれながら自由気ままな人生を謳歌するムーンドッグだったが、ある出来事をきっかけに、新しい詩集を出版しなければ無一文になるという窮地に陥ってしまう。

【オススメのポイント】

パーティ三昧で酒とマリファナにおぼれているシーンが多く、もちろんドラッグや犯罪は絶対ダメですが、フロリダの海と太陽に包まれながら自由気ままな人生を謳歌する主人公ムーンドッグの姿に、コロナ禍の生活に疲れた心が癒されるのは私だけではないでしょう。

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2.「ブータン 山の教室

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【作品概要】

ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画。本作が初メガホンとなるブータン出身のパオ・チョニン・ドルジ監督が、村人たちのシンプルながらも尊い暮らしを美しい映像で描き、本当の幸せとは何かを問いかける。第94回アカデミーでブータン映画史上初となる国際長編映画賞ノミネートを果たした。

【あらすじ】

ミュージシャンを夢見る若い教師ウゲンは、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡される。1週間以上かけてたどり着いた村には、「勉強したい」と先生の到着を心待ちにする子どもたちがいた。ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いながらも、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見いだしていく。

【オススメのポイント】

ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナから見える景色に圧倒されます。また、その地で歌い継がれるブータン民謡に耳と心が癒されることでしょう。そして、何よりも“学ぶこと”に純粋な好奇心を向けた子供たちの澄んだ瞳が美しく、電気も携帯電話もない生活から“本当の豊かさとは何か”を教えてくれます。

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3.「天国にちがいない

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【作品概要】

D.I.」の名匠エリア・スレイマンが10年ぶりに長編映画のメガホンをとり、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で特別賞と国際映画批評家連盟賞を受賞した作品。

【あらすじ】

スレイマン監督は新作映画の企画を売り込むため、故郷であるイスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出る。パリではおしゃれな人々やルーブル美術館、ビクトール広場、ノートルダム聖堂などの美しい街並みに見ほれ、ニューヨークでは映画学校やアラブ・フォーラムに登壇者として招かれる。友人である俳優ガエル・ガルシア・ベルナルの紹介で映画会社のプロデューサーと知り合うが、新作映画の企画は断られてしまう。行く先々で故郷とは全く違う世界を目の当たりにするスレイマン監督。そんな中、思いがけず故郷との類似点を発見する。

【オススメのポイント】

スレイマン監督と一緒にイスラエルのナザレからパリ、ニューヨークへと旅し、ルーブル美術館、ビクトール広場、ノートルダム聖堂などの美しい街並みも観光した気分になれる映画ですが、ナザレとは違う世界と類似点をスレイマン監督独特の視点で提示するユーモアが秀逸です。

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4.「パリのどこかで、あなたと

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【作品概要】

スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ監督が、パリを舞台に不器用な男女の出会いを描いたラブストーリー。主演は、クラピッシュ監督の前作「おかえり、ブルゴーニュへ」でも共演したアナ・ジラルドフランソワ・シビル

【あらすじ】

隣り合うアパートメントで暮らしているが互いに面識のない30歳のメラニーとレミー。がんの免疫治療の研究者であるメラニーは、過去の恋愛を引きずりながらも仕事に追われる日々を送っている。一方、倉庫で働くレミーは、同僚が解雇されたのに自分だけ昇進することに罪悪感を抱えていた。ストレスからメラニーは過眠症に、レミーは不眠症に陥り、それぞれセラピーに通い始めるが……。

【オススメのポイント】

パリのアパートメントに暮らしたら、こんな生活なのかなという気分を味わえます。でも、それとともに都会の生活の孤独もしっかりと描かれていて、こんな街の中で運命の人に出会うことなんて到底無理なんじゃないかと思ってしまいますが、すれ違いのドキドキ感がクセになる作品です。

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5.「羊飼いと風船

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【作品概要】

チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督が、大草原に生きる羊飼い家族の日常と葛藤を描いた作品。ツェテン監督の前作「轢き殺された羊」で主演を務めたジンパが父親を演じる。2019年・第20回東京フィルメックスのコンペティション部門で「気球」のタイトルで上映され、最優秀作品賞を受賞した。

【あらすじ】

チベットの大草原で牧畜を営む祖父・若夫婦・子どもたちの3世代家族。昔ながらの素朴で穏やかな暮らしを送る彼らだったが、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって変化しつつあった。そんなある日、子どもたちのいたずらをきっかけに、家族の間にさざなみが起こり始める。

【オススメのポイント】

チベットの大草原での生活。時代に翻弄されながらもひたむきに生きる三世代の家族を、時にユーモアを込めて描いています。広大な草原や羊たち、厳しい土地で生きる人間のたくましさを映し出した映像美が圧倒的です。

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6.「ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日

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【作品概要】

少女とホワイトライオンの友情、そして家族の再生を通し、南アフリカで社会問題となっているトロフィー・ハンティングの一種“缶詰狩り”を描いたドラマ。3年以上の年月をかけて撮影を敢行し、少女とライオンのリアルな関係性や、南アフリカの大自然をCGなしで描いた。オーディションで選ばれたダニア・デ・ビラーズが主演を務め、母親役に「オーケストラ!」のメラニー・ロラン。監督は「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」など多くのドキュメンタリーを手がけたジル・ド・メストル

【あらすじ】

ライオンファーム経営のため家族で南アフリカに移住した11歳のミアは、心の病を抱える兄にかかりきりの母と仕事に追われる父のもとで、孤独な日々を過ごしていた。クリスマスの日、ファームにホワイトライオンのチャーリーが誕生する。ミアはチャーリーの世話をしながら共に成長するうちに、特別な友情で結ばれていく。3年が経ったある日、ミアは父がファームで育てたライオンを、囲いの中で野生動物を狩る“缶詰狩り”の業者に売っていたことを知る。ミアはチャーリーを救うため、様々な危険に立ち向かいながらティムババティ野生保護区を目指すが……。

【オススメのポイント】

3年以上かけて関係性を構築し、CGなしで少女と大きくなったホワイトライオンのシーンを撮影しているのには驚かされ、作品のリアリティを高めています。雄大な南アフリカの大自然に圧倒されますが、同時に社会問題も描かれていて、大自然の中で生きる厳しさも教えてくれる作品です。

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●「シネマ映画.com」GW特集“「世界を知る映画」”を見よう、に込めた想い

テレビやネットのニュースからは伝わらない、わからない戦争の真実と現実。戦争のない世界と平和を願う時、そこにはいつも家族と愛がある。そして、世界を旅することでお互いを理解していくことができるのではないかとの考えのもと、3テーマに絞りました。

また、まだまだ気兼ねなく旅行ができない状況も続いていますので、「知る」「考える」だけでなく、映画を見て自宅にいながら“旅した気分”になっていただけたらとの思いもあります。ぜひ、このGWに、世界を知る映画をご堪能いただければ幸いです。

なお各作品を視聴するには「シネマ映画.com」の会員登録が必要です。その上で、鑑賞したい作品のチケット(各440円~1100円から10%OFF)を購入し、PCやスマートフォンで鑑賞することができます。

※1本無料対象は「シネマ映画.com」スクリーン1、またはスクリーン2の作品になります。
※6本鑑賞は3テーマをまたいでもOKです。
※キャンペーン期間終了後(5月中旬頃を予定)、登録メールアドレスに1本無料クーポンを送ります。(2022年8月末まで有効)

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