メセナアワード、凸版印刷に大賞 独自技術で障害者アートの付加価値向上

芸術や文化の振興に貢献した企業に贈られる「メセナアワード2022」(主催・企業メセナ協議会)の贈呈式が24日、東京都内で開かれた。「メセナ大賞」は独自のデジタル技術で障害を持つアーティストの作品の付加価値を高めた凸版印刷が受賞した。

凸版印刷は、障害者アーティストの作品を高精細な画像データに変換する取り組みを平成30年から推進してきた。販促物などに応用展開しやすくするのが狙いで、採用されると使用料がアーティストと支援団体に支払われる。これまでに紙製飲料容器や卓上カレンダーのデザインなどに採用され、還元金額は400万円を超えているという。

優秀賞にはサントリーホールディングス・サントリー芸術財団(ホール、美術館のDX推進)、シミックホールディングス(国際児童絵画コンクール)など5社・団体が選ばれた。

メセナアワードはメセナ活動認定制度により認められた令和3年度の166件(103社・団体)を対象に選考した。

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