乃木坂46が22日、マリンメッセ福岡で、全国ツアーの福岡最終日公演を開催した。

9月4日をもっての卒業と芸能界引退を発表している3期生の大園桃子(21)にとってラストライブとなり、アンコールでは卒業セレモニーが行われた。

序盤のMCで大園は「ライブが始まる前はすごく緊張していて、ああどうなるんだろうって思っていたんですけど。序盤の曲をバーッとやったら、皆さんの熱気も感じて。楽しめそうです」と笑った。キャプテン秋元真夏は「今日は皆さん、桃子の集大成を見ていってください!」と呼び掛け、「昨日結成10周年を迎えた私たち乃木坂46、そして桃子のラストライブ、皆さん一緒に盛り上がっていきましょう!」とアピールし、拍手を浴びた。

先輩の1期生、星野みなみは、「3期生で最初に『みなみちゃん』って呼んでくれたのが桃ちゃんでした。やめるのやめて、って感じ。本当に寂しくて」と話した。同期の与田祐希は「つらいんだけど、どうしたらいいかな…」と嘆きつつ、「気持ちは一緒にいると思ってこれからもずっとやっていくし、今日は最後だから、頑張ろうね。よろしくね」と前を向いた。

中盤の「空扉」では、2期生の北野日奈子が、大園と岩本蓮加を抱き寄せた。「I see…」では、センターの4期生賀喜遥香が「桃子さんのことが、大好きだ~!」と絶叫。「トキトキメキメキ」ではセンターの岩本が両手で「桃ポーズ」を決めた。

本編後半の「逃げ水」では、ダブルセンターの大園と与田が手をつないでメインステージから花道を歩いていった。2人でサブステージに到着すると、見つめ合って、涙した。ラストは2人で抱き合った。続く「ガールズルール」は山下美月が「桃子~! ありがと~!」と叫んでスタート。さらに山下は「乃木坂46と桃子の未来を応援してください!最後まで桃子を笑顔で見送りましょう~!」とアピールした。

アンコールでは、大園の卒業セレモニーとして、思い入れの深い3期生楽曲「三番目の風」「思い出ファースト」を続けて披露。さらに「やさしさとは」を歌うと、4期生、2期生、1期生と集合した。大園は齋藤飛鳥からと涙で抱き合った。岩本が大園を支え、生田絵梨花が齋藤に寄り添った。

さらに「孤独な青空」では、大園がメインステージからトロッコに乗って会場を半周し、ファンに手を振った。サブステージで3期生と合流して再びパフォーマンス。12人で楽曲を締めると、3本指を立てた右手を全員で高く掲げた。続く「転がった鐘を鳴らせ」では再びトロッコに乗り、残りの半周を経てメインステージへと戻っていった。

後輩の4期生筒井あやめは、「乃木坂に入る前から桃子さんが大好きで、入ってからもそれは変わらなくて。桃子さんの周りはいつも優しくて穏やかな空気が流れていて。周りの人は笑顔で。自分も空気感にいられたことがうれしかったです」と振り返った。「いつも優しくて大好きですし、卒業されても、ずっとずっと大好きです。ありがとうございました」と涙ぐんだ。

2期生の北野日奈子は「桃子は心がきれいな人だから、本当に救われたことがたくさんありました」と感謝。「乃木坂でいることをこれまで諦めないでいてくれて、ありがとう。これからは友達、親友として、たくさん幸せになってください。大好きだよ。卒業おめでとう」と伝えた。

同期の梅澤美波は「5年間本当によく頑張ったね。3期生のセンターでいてくれて、本当にありがとう」と感謝した。「なんとなく、ずっと一緒にいられるんじゃないかって思っていました。卒業というものが遠くにあったけど、気づけば近くにあって。卒業のことを初めて聞いてから、何度も何度も止めてごめんね」と涙し、「これから桃子がいない中で過ごすことを考えると、すごく寂しいけど、でも、3期生11人になっても頑張っていくので、ずっと見ていてね。本当に、誰よりも幸せになってください!」と話した。

秋元は「10年間アイドルを見てきて、桃子は本当に人間味のあるアイドルだなって思っています」と明かし、「いっぱい『頑張れ』って言っちゃったし、それは今思うとゴメンねって気持ちもあるんだけど、最後に桃子の『乃木坂46が大好きです』っていう言葉を聞けたのがすごいうれしかった」と笑顔。「桃子が卒業してもずっと桃子の味方だし、別の道にいっても、本当に元気で、ただただ笑顔でいてください。本当にお疲れ様でした」と言葉を贈った。

さらにダブルアンコールで再び「逃げ水」を披露。「本当にもう思い残すことはないので、これから先いろんなことがあると思うんですけど、今まで心配ばかりかけてきたんですけど、本当にそんなに心配せずに、遠くで頑張ってるかなって思ってくれたらうれしいです」と呼び掛け、「本当に今までありがとうございました!」と笑顔であいさつして締めくくった。