GPファイナル中止が正式発表 水際対策強化で 年末ボクシングに影響も

 日本スケート連盟は2日、フィギュアスケートのGPファイナル(9日開幕、大阪)の中止を正式発表した。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の世界的な拡大により、日本政府が水際対策を強化し、全世界からの外国人の新規入国を原則禁止に。日本連盟はスポーツ庁などと協議を重ねてきたが、外国人選手、関係者の来日が困難となった。

 日本スケート連盟によると今大会に向けて選手、関係者合わせて172人が入国予定だった。同連盟は「関係の皆様には、ご迷惑をお掛けし大変申し訳ございませんが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、ご購入いただきましたチケットの払戻しに関する情報は、詳細が決まり次第大会公式ホームページにて後日お知らせいたします」と、コメントを出した。

 同大会は日本連盟が定め22年北京五輪代表選考会の1つで、日本勢では男子は鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)、宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子は坂本花織(シスメックス)、ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が出場。海外勢では女子で世界歴代最高得点を連発している驚異の15歳、カミラ・ワリエワ(ロシア)や、男子の世界王者、ネーサン・チェン(米国)が参戦を予定していた。

 政府は当面1カ月の新規外国人の入国を禁止するとしており、フィギュアスケートでの判断が、他のスポーツへ波及する可能性が出てきた。年末に世界戦を控えるボクシングでは、12月29日にWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太と対戦する世界的スーパースター、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の来日可否に注目が集まる。大みそかにはWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔がIBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦を予定しているが、開催は不透明な状況となった。

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