東京都、無料PCR検査の対象を拡大 感染不安の希望者も オミクロン株の市中感染受け<新型コロナ>

2021年12月25日 12時03分
JR新橋駅前の都民の希望者を対象とした無料のPCR検査場=25日(池田まみ撮影)

JR新橋駅前の都民の希望者を対象とした無料のPCR検査場=25日(池田まみ撮影)

 東京都は25日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の市中感染が都内で初確認されたのを受け、感染の不安がある都民の希望者を対象とした無料のPCR検査を始めた。感染者を早期の診療や隔離につなげるため、これまでワクチン未接種者や12歳未満に限定していた検査対象を拡大した。
 政府は、オミクロン株の市中感染などが確認された東京、大阪、京都、沖縄の4都府県で、希望者への無料検査を実施する方針を示している。
 都によると、27日から約180カ所で1日3万件の検査ができる体制を整えた。無症状で、周囲に感染者がいる人や、帰省前などに不安を解消したい人が対象。新型コロナ対応の特別措置法に基づく措置で、期間は来年1月31日まで。
 一方、小池百合子都知事は25日、軽症患者に酸素投与などを行う北区の「酸素・医療提供ステーション」を視察した。都内に5カ所設置予定のステーションの一つで、当初は感染拡大時の運用開始を予定していたが、28日に前倒しする。
 小池氏は視察後、取材に「オミクロン株の市中感染が拡大することも考えて、医療提供体制を強化する」と説明。無料検査についても活用を呼び掛けた。(共同)

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