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1失点で栃木SCに敗れるも守備で収穫。昨年とは異なる安定感を発揮【宮崎キャンプ】

 

矢野貴章を警戒する竹田忠嗣。

頭から飛び込んで防ごうとする。

前田遼一。右で栃木のゴールを守るのは塩田仁史。ともに1981年生まれだ。

 2月8日、FC岐阜は高城運動公園で45分×2本の練習試合をおこない、J2の栃木SCと対戦。2本トータル0-1で敗れた。均衡が崩れたのは2本目の21分。栃木が中央から右へ振ったボールを左へと折り返して揺さぶると、これをさらに折り返す。ここに猛然と入ってきた右サイドハーフの選手がダイビングヘッド、こぼれたところを昨年鹿児島ユナイテッドFCでプレーしていた韓勇太(ハン ヨンテ)が冷静に決めた。何人かの選手交替はあっても、公式戦に近い状態で双方各選手が長めにプレーし、体力的にきつくなってくる終盤にスプリント、ダイビングヘッドを敢行した栃木側の奮闘を評価するべきゴールだった。昨年終盤の戦い方を引き継ぎ、強いプレッシャーとハードワークを志向する栃木が、その狙いに沿った戦いぶりを実践した格好。開幕がJ3よりも早いJ2の栃木は翌9日にキャンプの打ち上げを控え、選手の仕上がりも岐阜より進んでいた。その点を考慮すれば、敗戦という結果については過度に心配するには当たらない。むしろ、練習試合2戦目にして、守備の進歩が明らかになったことが収穫だった。ゼムノビッチ ズドラブコ監督が「オーガナイズ(組織)で守ることがすごく大事。どこでプレッシャーをかけるか、どこでボールを奪うかをはっきりさせたい」と言うように、より精密さを増し、開幕に向けて整えていきたい。

 前述のように、栃木は前から強いプレッシャーをかけてくる。当然、押し込まれることが予想され、そのとおりの展開になったが、岐阜は

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