【木材利用システム研究会】創立10周年記念シンポジウム「SDGs時代の木材産業」を開催 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【木材利用システム研究会】創立10周年記念シンポジウム「SDGs時代の木材産業」を開催

 木材利用システム研究会(会長・井上雅文東大教授)は23日、東京都文京区の東京大学で設立10周年の記念シンポジウム「SDGs時代の木材産業-SDGsへの貢献とESG課題への対応-」を開いた。約100人が参加した。
 冒頭、井上会長が「SDGs、ESGと木材産業」と題して基調講演した。「地球温暖化対策が木材利用をけん引している。住宅着工は減っている一方で、非住宅では需用拡大の足掛かりができている」とSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・企業統治)の考え方の広がりによって木材利用を取り巻く環境が変化し始めている状況を紹介した上で、「なぜ木材なのか、なぜ国産材を使うのか。根拠に基づく大義を立てる必要がある」と活動の意義を説明した。
 シンポジウムでは、同会の「木材産業におけるESG研さん会」の報告会を兼ねており、積水ハウス、前田建設、大建工業、マルホンの4社が木材利用の事例を報告した。
 その後、CSR/SDGsコンサルタントの笹谷秀光社会情報大学院大学客員教授が「SDGs経営の最前線-ESG時代に企業の創造性を生かす-」、農林水産省の末松広行事務次官と林野庁木材産業課の服部浩治氏が「農林水産省によるSDGsの取り組み」と題してそれぞれ講演した。

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