皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」に合わせ、奈良市の春日大社で14日、大嘗祭当日祭が執り行われ、太平の世をことほぐ舞楽「太平楽(たいへいらく)」が奉納された。
春日大社では20年に1度の本殿修理「式年造替(しきねんぞうたい)」や天皇陛下のご即位に伴う神事の際に、太平楽が奉納されている。
本殿前で神事が行われた後、林檎(りんご)の庭で太平楽を奉納。古代中国の甲冑(かっちゅう)を模した豪華絢爛(けんらん)な装束を身につけた4人が勇壮に舞い、参拝者らを魅了した。
参列した奈良県香芝市の公認会計士、南幸治さん(61)は「荘厳で品格のある舞楽で、心が清められました」と話していた。