きょうから愛鳥週間 静かな森で子育てしたい


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餌を巣に運ぶノグチゲラ=9日、東村

 【東】10日から野鳥を通して自然保護の大切を伝える愛鳥週間が始まった。9日、沖縄県東村では国の特別天然記念物に指定されているノグチゲラの姿が見られた。つがいの2羽がイタジイを削って作った巣に何度も出入りし、ひなに昆虫や木の実を運んでいた。巣は米軍北部訓練場N4地区のヘリコプター発着場に近く、この日も巣の近くを米軍のヘリコプターが飛行していた。

 絶滅危惧種のノグチゲラは県鳥にも指定されている。頭が赤褐色で美しい雄と黒褐色の雌がこの日、5~10分の間隔で餌を巣に運んだ。

 「クックックッ」とひなが餌をねだる鳴き声が巣から聞こえた。

 やんばる自然保護官事務所の小野宏治上席自然保護官は「この時期に野鳥の活動が活発になる。野鳥が車にぶつからないように安全運転に努め、離れて見守ってほしい」と話した。

 沖縄野鳥研究会の会員で写真家の山城博明さん(68)は「ノグチゲラは3月から7月に繁殖期を迎える。米軍機による低空飛行などは控えてほしい」と話した。