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栄養補う共生菌 「冬虫夏草」由来、薬にも

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冬虫夏草に近い菌類と共生するアブラゼミの成虫=産業技術総合研究所提供
冬虫夏草に近い菌類と共生するアブラゼミの成虫=産業技術総合研究所提供

 日本に生息するアブラゼミなどに、漢方薬の原料になるキノコの一種「冬虫夏草」に近い菌類が共生し、栄養を補っているという研究成果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが発表した。「冬虫夏草」そのものに寄生されたセミは死ぬが、セミの進化の過程で、一部が共生するように進化したと考えられる。米科学アカデミー紀要に掲載された。

 研究チームが国内に生息するセミ24種を調べたところ、アブラゼミやミンミンゼミ、ヒグラシなど15種の体内に共生する菌類を検出した。この共生菌の遺伝子配列を調べたところ、「冬虫夏草」に近いことが分かった。

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