ちょっと太目の猫を飼っている

スコットランドの人はよく

「うちの猫、たぶん

ヤマネコの血が入っているのよ」

と冗談半分に口にします。

 

スコットランドの山奥には

『スコットランドヤマネコ

(Scottish Wildcat)』なる

生き物が住んでいて

そしてヤマネコは家猫に比べ

格段に体が大きい。

 

先日我が家の猫の健康診断の際

白黒猫サンストリーカーの体重が

6か月前よりも軽くなっていたことを受け

「いや、これはもうこの子に

ヤマネコの血が

入っているとは言えませんね」

と軽口をたたいた私に獣医さんは

「6か月前だってヤマネコに比べたら

この子は十分小柄ですよ。

だって7キロ無いでしょ?

ヤマネコはこの子の

1.5倍の重さはありますよ」

 

 

1.5倍ってつまり9キロ?

 

うーむ、それは

どんな大きさの猫なのだろう、と

動物病院からの帰り道に

「抱きかかえたらこう

両手から余る感じかな」

と夫(英国人)に言ったら

「・・・あれは獣医さんの冗談では?

だってスコットランドヤマネコというのは

実際には存在しない生き物でしょう?」

 

「えっ?もう絶滅したってこと?」

 

「そうじゃなくて・・・ハギスなんかと同じで

空想上の生き物とは違うんですか?」

 

「いや、ヤマネコは実在するだろ?」

 

「ヤマネコは実在しても、でも

『スコットランドヤマネコ』はどうでしょう?

名前は良く耳にしますけど、実際に

実物を見た人を僕は知りませんよ。

君も見たことないでしょ、

スコットランドヤマネコ」

 

「むう、それは見たことはないが・・・」

 

「太った飼い猫のことを

ヤマネコ呼ばわりしているうちに

『スコットランドにはヤマネコがいる』

みたいな話になったんじゃないでしょうか」

 

えっ、そうなのか、と調べてみたところ

・・・スコットランドに

ヤマネコは実在しておりましたよ!

 

しっかりと!

 

ヨーロッパヤマネコの亜種で臆病で人間を嫌い

「現在は『ハイランド・ワイルド・パーク』なる

動物園というかサファリみたいな施設で

展示されているらしいぞ、スコットランドヤマネコ」

 

「えっ、そうなんですか!じゃあ観に行きましょう」

 

「・・・何だそのフットワークの軽さ」

 

「だって観てみたくないですか?」

 

まあそれは・・・観てみたい。

 

というわけで行ってきましたヤマネコ見物。

 

続く。

 

 

ハギスというのはスコットランドの伝統料理で

割と美味しいものなんですけど

ちょっと見た目が・・・その・・・

ほら、腸詰だから・・・みたいなところがありまして

 

 

 

 

「こんな変な物食べられない」

と泣く子が時々いるらしい

 

それに対してスコットランドの

心優しくまた創作性に富んだ親たちは

「これはハギスという生き物のお肉なのよ。

ハギスというのは三本足で

月夜に丘の上で跳ねていて・・・」

 

スコットランドにお越しの際は

是非皆様もハギス、お試しください

 

ハギスが気になるあなたも

ヤマネコに興味津々なあなたも

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