【9月25日 AFP】(更新)パレスチナ自治政府のラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相が、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との和解に向けて取り組むために来月2日、ハマスが実効支配するガザ地区(Gaza Strip)を訪問することが明らかとなった。パレスチナ自治政府が25日、発表した。

 ハマスは先日、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長率いるファタハ(Fatah)との和解を呼び掛けているエジプトとの協議後、自治政府に譲歩する姿勢を示していた。

 ファタハはヨルダン川西岸(West Bank)を統治する一方、ハマスはガザ地区を実効支配しており、パレスチナは10年にわたり分断されたままの状況が続いている。

 自治政府の報道官はパレスチナ解放機構(PLO)の公式通信社、パレスチナ通信(Wafa)を通して声明を発表し、来週ガザ地区で協議を行うことを認めた上で、「ハマスがすでに発表している行政組織の解体後、(自治政府が)統治責任の引き継ぎを開始する」と述べた。

 ハマスは17日、ファタハが求めていたガザ地区の行政組織の解体で合意し、統一政府の樹立に向けた選挙や交渉の用意があると発表していた。ガザ地区では電力供給が制限されるなど、人道危機への懸念が高まっていた。(c)AFP