男性アイドルグループ、A.B.C-Zの五関晃一(33)が手塚治虫の同名作品を初舞台化した「奇子(あやこ)」(東京・紀伊國屋ホール、7月19~28日)で初の単独主演を務めることが24日、分かった。
戦後の青森を舞台に旧家の愛欲と戦後史の闇を描いた衝撃作。GHQのスパイとして陰謀に加担してきた主人公・天外仁朗を演じる五関は「初めて原作を読んだとき、本当に手塚さんの作品なのか?と思うくらい生々しくリアルな人間模様に驚きました。仁朗の狂気の中にある愛や絆をしっかり演じきれるよう頑張っていきます」と誓った。
脚本と演出を手がける中屋敷法仁氏(34)は「五関さんが身にまとうミステリアスな雰囲気が舞台版『奇子』には必要。五関さんのすべての魅力が『奇子』の世界をさらに濃密なものにしてくれる」と期待を寄せている。水戸や大阪でも上演予定。