FFe&KIRI総研(長野県佐久市)は、厚さが45mmある桐の集成材を芯材に用いた1時間耐火の防火戸「ポローニアFP60」を開発した。
扉だけでなく、通常は鋼製とする枠まで桐の集成材としたのが特徴〔写真1、2〕。鋼製の防火戸に比べて重量を抑えられるため、輸送や施工が容易だ。木造建築物への関心が高まるなか、オフィスビルやホテル、集合住宅の玄関ドアなどでの採用を目指す。
扉の部分は、桐の集成材の表面に厚さ1mmのセラミックシートと厚さ3mmの不燃性化粧用基材を貼って遮炎性能を確保した。
枠については、桐の集成材に厚さ0.4mmのセラミックシートを貼り、さらに発泡性の耐火塗料を厚さ0.7mmで塗布した〔図1〕。
FFe&KIRI総研から技術供与を受けたウッドテック秋富(長野県上田市)が2019年6月、特定防火設備として国土交通大臣認定を取得した。認定番号はEA-0475だ。