道後の思い出、被災家族に 松山市など招待ツアー
松山市や道後温泉旅館協同組合は、西日本豪雨で被災した愛媛や広島の子どもらに夏休みの思い出を作ってもらおうと、道後温泉など愛媛県内の観光地に招待するツアーを開催する。避難所で生活する中学生以下の子どもや保護者が対象で、20日から月末にかけて順次実施する。
まず20日には、広島県熊野町の10人がしまなみ海道経由でバスで訪れ、松山城などを見学する。道後の協同組合に加盟する旅館やホテルに宿泊し、21日は県立とべ動物園(砥部町)、アサヒビール四国工場(西条市)を回る。21~22日は愛媛の大洲、西予、宇和島の各市の21人が参加。その他の市町からのツアーも計画中だ。
費用は松山市と協同組合が負担する。愛媛県や観光物産協会も他県との調整などで協力する。市の担当者は「市職員もボランティアで現地の大変な状況を見てきた。温泉でリラックスして元気になってほしい」と話す。