(セ・リーグ、広島7-3阪神、22回戦、広島13勝9敗、21日、マツダ)自滅で今年も…。阪神は広島に3-7で逆転負けを喫し、4年連続で広島戦のシーズン負け越しが決まった。計9四球と投手陣が乱れ、七回には植田海内野手(22)の適時失策で勝ち越された。金本知憲監督(50)は「もったいない」とがっくり。借金は今季ワーストタイの11。3位巨人とは1・5ゲーム差に広がった。
またカープに屈した。雨で足元がぬかるんでも、視野が奪われるほどでも、同じ条件である以上言い訳にはならない。四球、四球に暴投、失策でみすみす逆転を許し、広島戦の4年連続負け越しが決まった。金本監督の口から出たのは、悔しさを通り越したあの言葉だった。
「あっ、そう」
8月15日の広島戦(京セラ)で優勝へのマジックナンバー点灯「32」を許したときも、口をついたのは「あっ、そう。もういいでしょう、ハイ」という怒気だった。受け止めがたい現実だが、いつも鯉をたくましく、泳がせてしまう。
前夜は雨で開始が午後7時9分までずれ込むと、1時間超の中断も挟まり、日付をまたいで午前0時3分に勝利。一夜明けても雨は降り続いたが、幸先よく三回に3点を先制。勝てる試合だったが…。