「沖縄象徴する政治家に」 翁長氏、玉城デニー氏を評価 後援会幹部「指名驚かず」


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翁長雄志知事

 翁長雄志知事の後継候補として知事選出馬の方向となった玉城デニー衆院議員について、翁長氏が生前に「戦後沖縄の歴史を背負った政治家なので、今後沖縄を象徴する政治家になっていくのではないか」と語っていたことが19日、分かった。翁長雄志後援会の国吉真太郎会長が琉球新報の取材に明らかにした。

 膵臓(すいぞう)がんの療養中の翁長知事を知事公舎で見舞った際に玉城氏の話題となり、沖縄の戦後史と重なる玉城氏の生い立ちなどを踏まえて「デニーさんは立派な政治家だ」と評したという。

玉城デニー衆院議員

 国吉会長は「後継者について話し合ったことはなかった。高度な政治的判断をするのは知事であって、後援会はサポートが本来の役割だからだ」と述べた上で「翁長知事が候補者の一人にデニーさんを指名したと知らされた時にも全く驚かなかった。今思うと、(翁長知事は)知事を2期務めたらバトンを渡すつもりだったのだろう」と語った。

 また、翁長知事との対話について「慰霊の日の後に見舞った際には新基地反対闘争の話になり、長い間、現場で闘っている人たちに敬意を表していた。特に島袋文子さんには頭が下がる思いだったようだ」と振り返った。