土俵で倒れた市長復帰 「今の時代女人禁制通用しない」

大久保直樹
【動画】大相撲巡業の土俵上で倒れた多々見良三・舞鶴市長が公務に復帰。会見で「救命措置がいる場合においては男も女もない」などと語った=大久保直樹撮影
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 京都府舞鶴市で4月に開かれた大相撲舞鶴場所の土俵上で倒れた多々見良三・舞鶴市長(67)が28日、公務に復帰した。この舞鶴場所を機に議論となった土俵の「女人禁制」について、多々見市長は同日に開いた会見で、「相撲という非常に歴史のある伝統文化でも、女人禁制は今の時代は通用しない」と述べた。

 多々見市長は4月4日、舞鶴場所であいさつ中にくも膜下出血で倒れた。行司が心臓マッサージをしていた女性看護師に土俵から降りるよう促したことが議論となり、「女人禁制」に改めて注目が集まった。

 今月14日に退院し、自宅療養していた多々見市長は、「少なくとも救命措置がいる場合においては男も女もない。助けに行くのが原則ではないか」と語った。一方で行司に対しては「しきたりの中で育っている。何の悪気もない。責めるわけにはいかない」とした。(大久保直樹)

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