早めにフライトを予約しようとしても、いっしょに旅行する人の隣の席がなかなかとれないことってありますよね。

隣同士の席を出発前に予約することは難しくなりつつあり、家族が機内で散り散りに…なんていう事態も珍しくありません。でも、予約した席が離れているからといって、どうすることもできないわけではないのです。

今回は、そんな場合でもグループがいっしょに並んで座れる裏ワザをいくつかご紹介しましょう。

「上級会員」の人がチケットを買う

私とボーイフレンドは、年内にパリを旅行することになっています。何カ月か前に、いっしょにデルタ航空のウェブサイトで手頃なフライトを探していたときのこと。信じられないほどお得な航空券が見つかったのですが、あと数席しか残っていないようでした。あれこれ話し合った結果、並んで座れなくても安いほうが良いだろうという結論に達しました。

ところが、私はデルタの上級会員(ステータス保有者)なのですが、チケットを買おうとしてアカウントにログインすると、選べる席がほかにいくつも表示されたのです。ボーイフレンドには「予約不可」だった席が、私には「予約可」になっていました。

たいていは航空会社も、常連客のほうを大切にします。なので、全員の航空券を常連客のアカウントで予約すれば、特別な要望がある場合に優先してもらいやすいのです。予約する人のプログラムやステータスレベルによっては、クラスをアップグレードした席にみんなで座れることもあります。いつも思い通りになるとは限りませんが、いっしょに並んで座れる確率がいくらか高まることはたしかです。

早めにチェックインする

出発の72時間前になると、常連客に座席をアップグレードできるサービスを提供する航空会社も出てきています。こうしたアップグレードのほとんどは、出発の24時間ぐらい前に行われます。できることなら、出発の24時間前にチェックインし(これよりも早いチェックインはできません)、座席表を見て、ほかに選択肢がないか確認してみましょう。見知らぬ常連客の1人がエコノミーからエコノミープラスにアップグレードしていたら、その人が最初に予約していた通路側の席は空席になっているはずです。

また、もしこの時点であなたが友だちと並んで座れなくても、あとでほかの乗客と交渉する場合に備えて、なるべく近くの席をとっておくようにしましょう。グループ内に小さな子どもがいないなら、とりあえず各自が「望ましい」席を押さえておくことをオススメします。

通路側の席を真ん中の席と代わってくれる奇特な人はまずいません。でも、仮にあなたの席がやや後部の通路側だったなら、友だちの隣である真ん中の席に座っている人を説得すれば、あなたの通路側の席と交換してもらえる可能性が高くなります。そうすれば、あなたは友だちの隣に移れるというわけです。

ゲート係員に頼んでみる

ゲートに到着してもまだ並びの席が取れていなければ、ゲート係員が所定の位置につくと同時に声をかけてみましょう(通常は搭乗の30分前です)。時々、機内の何席かがフライト時刻まで押さえられていることがあります。

そのような場合は、係員があなたの要望に応えて、席を解放してくれるかもしれません。もしそうでなくても、ほかの乗客が席を移動したときや、乗り継ぎの失敗でフライトに間に合わない乗客の席が空いたときのために、あなたのことを頭に留め置いてくれるかもしれません。

私も何度かこの方法を試しています。その場で受け入れてもらえないこともありますが、あるときなどは、係員のそばで座って待っていたら、搭乗が始まって移動している最中に新しいチケットをもらえたことがあります。感じ良く、丁寧にお願いしましょう。そうすれば、要望を聞き入れてもらえる確率はぐんと上がるはずです。

ほかの乗客にお願いしてみる

飛行機に搭乗してもまだ並びの席がとれていなければ、ほかの乗客と直接交渉するしかありません。ゲート係員にお願いするときと同じく、ここでも「感じ良く、心をこめて」お願いするのがポイントです。断わられたら、そのときはいさぎよく諦めましょう。

交渉がずっと簡単なのは、自分の良い席をゆずって、友だちの隣である悪い席に移動するケースです。でも、自分が座っている真ん中の席と交換してもらいたいときは、代わっても良いと思ってもらえるように努めましょう。

例えば、機内で飲み物や軽食をおごってあげるとか、おいしいチョコレートバーや少額のギフトカードを用意しておくなどしてみては? 「自分だったら、何をしてもらえたら席を代わってあげる気になるか」を考えてみてください。

いっしょに旅行する人の「横」の席がとれない場合は、通路を挟んだ両隣の席に座るという作戦もあります。それもダメなら、客室乗務員に事情を説明して、搭乗完了後に、いっしょに席を移れるチャンスがめぐってきたら教えてくれるよう頼んでおきましょう。

間違ったクラスの航空券を買わないようにする

私の友だちは先日、妻と生まれたばかりの子どもとの初めての旅行に、間違ってベーシックエコノミーのチケットを買ってしまいました。ベーシックエコノミーといえば、席を勝手に決められてしまうクラスです。おまけに高い確率で、離れ離れの、しかも真ん中の席にされてしまいます。

ゲート係員に頼んでみてもいいのですが、ベーシックエコノミーでは原則的に、席の移動は認められていません。これ以上ないくらいガラガラのフライトでない限り、たぶん力にはなってくれないでしょう。

あとで困らないためにも、通常のエコノミー航空券を買いましょう。通常のエコノミーなら、最初から自分で席を選べるオプションもありますし、運が良ければ、搭乗するときにいっしょに席を移れるチャンスにも恵まれます。

Image: Pexels

Emily Price - Lifehacker US[原文