【検証】ガラスのボウルを入手すると料理が10倍上手になります【料理ツール】

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料理家に聞いた「耐熱ガラスボウル」の使いこなし術

あなたにとってボウルとは? と言われたら、答えられる人いないでしょう。ボウルなんてどれも同じ。お金をかけるイメージがないキッチンツールです。

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私、半澤もボウルについて真面目に考えてこなかった人間の一人。ですが、このボウルというヤツもちゃんと選ぶと、いつもの料理が変わるらしいんです。

今回は、料理家・風間章子さんにボウルの魅力と使い方についてうかがいました。

 

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まずこれが私が使っていた100円のボウルです。使うシーンもそれほど多くなく、とくに不便とも思っていませんでした。

 

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で、これが風間さんも普段お使いになっているという「耐熱ガラスボウル」。いくつかのメーカーから発売されているそうで、形も大きさもさまざま。100均と同じサイズだと、1つ 500円〜700円というところで、ちょっと割高かも。このボウル、いったい何がいいんですかね?

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plain耐熱なので調理にも使いやすいですね。また、なにより透明なのがいい!

 

透明なことがそんなに料理に影響するの? とにかくいろいろ試してみましょう。

 

【検証1】サラダ

ボウルといったらやっぱりサラダ。ということでドレッシングをかけた野菜を混ぜ合わせてみました。

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こちらは100均ボウル。まあまあ普通に使えます。まあ、ボウルですからね。

 

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続いて耐熱ガラスボウル。ぶっちゃけ、100均と同じ使い心地。まあプラスチックより重たいからガクガクしないというメリットはありますが、感動とまではいきません。

しかし風間さんはこういいます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plain確かに100均のものでも十分使えますよね。それでもここからが、ガラスボウルの本領発揮です。

 

純粋に出来上がりを比べてみます。

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まずは100均。恥ずかしながらこういう使い方することあるなあ。でもこれお客さんには出せない見た目ですね。ほかの器に盛り付けると洗い物も増えちゃいます。

 

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こちらが耐熱ガラスボウル。パーティーで使ってもOKなレベル。むしろガラスだからキレイにサラダを見せられます。

でも、まあ「見た目がいい」というだけじゃ、ボウルを買い替えたりしないかなぁ。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plainまあ、見ててください。洗ったときにガラスのスゴさがわかりますから。

 

そう風間さんにいわれ、まずはサラダを完食(本当にこの大量のサラダを2人で一気食いしました)。食べないと洗えないですからね。で、洗ってみました。

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洗剤をつけて洗った後も100均はベタつきが気になります。確かに、いつもプラスチックの洗い物には悩まされますよね。お弁当箱とかもそう。

 

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100均と同じように洗ったのに、ガラスボウルは洗い上がりが別格。一瞬でキュッキュと気持ちよい音を響かせてくれました。なるほど、ガラスボウルのメンテナンスしやすさはスゴい。さびないし、取り扱いがラク!

それでもまだ買うには至らないかな……。と思っていたら風間さんから次なる検証のご提案。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plainボウルといったらやはり「こねる」「混ぜる」を試したいですね。ホットケーキを作ってみませんか。

 

【検証2】ホットケーキ

ということでホットケーキですが、風間さんはなんと最初に小さい耐熱ガラスボウルに冷凍ストロベリーと砂糖を入れ始めました。え? ホットケーキですよ?

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ホットケーキに練り込むイチゴソースを作ってみましょう!

 

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なるほど、これは「耐熱」だからなせるワザ。またミニサイズのボウルゆえの使い道もわかりました。ラップをして様子を見ながら4分レンジでチン!

 

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こういう風に調理にも使えるとボウルの存在意義を改めて考えさせられますね。耐熱っていうだけで、魅力的なキッチンツールに思えてきます。

 

では、「ガラスボウルでこねる」を検証してみましょう。

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こちら100均ボウル。もちろん普通にこねられるけれど、粉がどこまで残っているかわからないですね。

 

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こちらがガラスボウル。ガラスだから底までしっかり確認できるのが最大のメリット。これなら混ぜ残しがなくなり、料理の質も上がりそうです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plain料理が得意、という人なら「こねる」「混ぜる」もうまくできるでしょうが、苦手な人ほどちゃんと確認して欲しいですね。ガラスならすべての作業を「見える化」してくれます。地味だけどこれ、おいしい料理にはとっても大切。

 

料理が苦手な人ほどガラスボウルはメリットがありそうですね。ボウルの選び方次第で料理の腕も上げられるとは、正直驚きです。

 

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ということでホットケーキが完成。イチゴ味で、しっとりした仕上がり。たまに食うとうまいなあ。とはいえ段々お腹いっぱいになってきました。耐熱ガラスボウルの素晴らしさがわかったところで、そろそろ終わりにしましょうか……。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plainいやいや、ガラスボウルの魅力はほかにもありますよ。もう1つ、メインディッシュを作ってみましょう。半澤さんまだ食べられるでしょ!

 

は、はい。と小さくうなずくしかない半澤。ここのところ食べ物取材が相次ぎ、なんか明確に太ってきてるんすよ。ホットケーキ、ちょっと精神的にも内臓的にもダメージでかかったんだよね。と、ブツクサ言いながらも次の検証へ。

 

【検証3】ハンバーグ

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今回は100均のボウルは使いません、と風間さん。そういいながらおもむろに炒めた玉ねぎと合いびき肉をこねだしました。「こねる」編はさっきやりましたから、もう大丈夫っすよ。お腹いっぱいだしカロリーが心配、うぬー。

 

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あ、はいはい。それもさっき見ました。底までちゃんと見られるってね。確かにハンバーグでも底が見えると均一にこねられますね。とはいえ、ハンバーグ作るだけならもう撮れ高十分なんで、大丈夫ですって……と思っていたらここからが衝撃的でした。

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plainよくこねたら、小さいボウルに移します。なんか半澤さん勘違いしてますけど、これハンバーグじゃなくパルマンティエですから

 

パル? え、なにティエって? 初耳すぎてもうキョトーンとしてしまいました。え、ハンバーグじゃないんすか。ぼうぜんとする半澤をよそに、風間さんは小さな耐熱ボウルにこねたひき肉を盛りはじめました。

 

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このとき表面を平たくするのがポイントですね、と風間さん。あれ、もうレシピ解説みたいになってる。じゃ、こちらもそのモードに切り替えます!

 

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チーズを少量のせ、

 

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バターで炒めておいた千切りのジャガイモを盛りつけます。

 

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全体に満遍なくチーズをかけたら準備完了!

 

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あとは200℃に余熱したオーブンに入れて焼き上がりを待つだけ!

 

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パルマンティエ風ひき肉のチーズ焼きが完成。「耐熱」だからボウルでもこんな素敵な料理ができるんですね。これは感動もの!

 

f:id:Meshi2_IB:20180331231337p:plainもちろんグラタン皿でもできるけど、ガラスボウルでこういった料理を楽しむというのも面白いですね。見ためもキレイで、おもてなし料理にピッタリです!

 

そして、このパルマンティエ風とやらがおいしいことおいしいこと。こんがり焼けたチーズとジャガイモが、ひき肉とバツグンの相性! さっきまでカロリーが、とか抜かしていた半澤も大喜びで完食。また少しお腹が大きくなるのでした。

 

ここでレシピも紹介しておきます。

 

パルマンティエ風ひき肉のチーズ焼き レシピ

材料

  • 卵 溶いたものを1/2程度
  • 炒め玉ねぎ 1/4個
  • 合い挽き肉 200g
  • ピザ用チーズ 適量
  • ジャガイモ 1個

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これに加えてつなぎとなるパン粉、牛乳を適量、味付けようの塩コショウ適量、野菜を炒めるためのバターも用意。

  1. ジャガイモを千切りにしてバターで炒める
  2. 合いびき肉を耐熱ガラスボウルに入れ粗熱を取ったバターで炒めた玉ねぎ、パン粉、牛乳を加えてよくこねる
  3. (2.)を小さな耐熱ガラスボウルに移し平たく盛りつける
  4. つなぎにするチーズを少量のせる
  5. (1.)を全量のせる
  6. チーズを満遍なく盛り付ける
  7. 200℃に余熱したオーブンで25分ほど焼いたら完成!

 

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ハンバーグより気の利いた他料理なのに簡単。そしてお肉のうま味を存分に引き出していました。フランス料理だそうですが、ガラスボウルでできるのならば挑戦してみたいですね。

 

耐熱ガラスボウルのメリットをざっくり振り返ります

今回はちょっと地味なキッチンツール、ボウルについて考えてみました。ざっくりと耐熱ガラスボウルのメリットをおさらいしてみますね。

 

メリット① 器になる

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ガラスなので清潔な見た目。サラダはもちろん、冷製パスタなどほかの料理の器として十分使えます。パーティーでも目を引くはず。

 

メリット② メンテナンスしやすい

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プラスチックよりお手入れラクチン。これならズボラな人でもうまく付き合っていけますね。

 

メリット③ ボウルの底まで見える化できる

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底まで見えるから、こねミス、混ぜミスなし! 細かいところですが料理の味に直結します。

 

メリット④ 加熱調理もお任せ

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オーブンで使えるので加熱調理も気軽に使えます。グラタン皿で作っていた料理もボウルで作ると新しい見せ方に気づけるかも。

 

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耐熱ガラスボウル、やりますね~。ボウルを変えるだけで料理に幅が出て、料理の腕も上げられるとはびっくり。新生活突入の春は、こういった地味めなキッチンツールを見直すにも最適の時期。

ぜひご検討されてはいかがでしょうか。

 

書いた人:半澤則吉

半澤則吉

1983年福島県生まれ。2003年大学入学を期に上京。以来14年に渡りながく一人暮らしを続けている。そのため自炊も好きで、会社員時代はお弁当を作り出勤していた。2013年よりフリーライターとして独立。『散歩の達人』(交通新聞社)にて「町中華探検隊がゆく!」を連載するなどグルメ取材も多い。朝ドラが好き。

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