由布院温泉を電動三輪車で周遊、市がレンタル
由布院温泉を電動三輪車で巡って――。大分県由布市は15日、観光客らに電動アシスト自転車を貸し出す実験を始めた。観光客が温泉街を移動する「足」として使ってもらい、観光の活性化につなげる。同温泉観光協会の太田慎太郎会長は「多くの人でにぎわう通りだけでなく、田園風景も含めた懐深い由布院の良さを味わってもらえれば」と話す。
1人乗り三輪自転車で、立ったまま両足でペダルを交互に踏んで進む。サドルがなく、着物や浴衣、スカートでも気軽に乗れる。JR由布院駅に隣接する市ツーリストインフォメーションセンターに9台備え、31日まで1時間250円で貸し出す。
充電1回で平らな道なら約20キロ走る。由布院温泉地区で8カ所の駐輪スポットを用意し、1~5時間で周遊するモデルコースを設定。飲食店などの情報を記録したアプリを搭載したスマートフォンを一緒に貸し出し、全地球測位システム(GPS)データを使って移動経路を集める。市商工観光課は「利用者がどんなルートを楽しんだのか分析し、観光振興に役立てたい」としている。