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ビル・ゲイツが「夏の5冊」として選んだ「テーマは重いが楽しく読書できる短い本」のリスト


読書家として知られるビル・ゲイツ氏は、これまでにも「ここ10年で読んだ最高の1冊」や「自分の考えを見直すきっかけになった5冊」などを発表してきました。夏期休暇の時期が近づいてきたということもあり、ゲイツ氏は新たに「夏の読書に値する5冊の本のリスト」を発表。5冊の本は「テーマは重いが楽しく読書できる短い本」となっているとのこと。

5 books worth reading this summer | Bill Gates
https://www.gatesnotes.com/About-Bill-Gates/Summer-Books-2018

ビル・ゲイツと子犬がオススメの5冊を教えてくれるムービーは以下から見ることができます。

5 books worth reading this summer - YouTube


◆1:Leonardo da Vinci | Walter Isaacson(レオナルド・ダ・ヴィンチ/ウォルター・アイザックソン)


レオナルド・ダ・ヴィンチはゲイツ氏が「これまでの人類の中でも最も魅力的な1人」と考える人物。画家として有名なダ・ヴィンチですが、絵画以外にも解剖学から劇場など、その興味はさまざまなものに向けられていました。ウォルター・アイザックソンの伝記は「レオナルドの人生を多面的にまとめており、なぜ彼が特別だったのかを説明している」とのこと。アイザックソンはスティーブ・ジョブズアインシュタインの伝記小説で有名な作家です。

◆2:Everything Happens for a Reason: And Other Lies I've Loved | Kate Bowler(全てのことには理由がある:私が愛したうそ/ケイト・ボウラー)


著者であるケイト・ボウラー氏は神学校「Duke Divinity School」の教授をつとめていた時に35歳でステージ4の大腸がんだと診断されました。ボウラー氏は、「なぜ自分ががんになったのか?」ということについて「試練なのだろうか?」と考えを巡らせます。本の最後は胸が張り裂けそうになりつつも、「信仰に関する驚くほどに面白い回顧録」であり、来るべき自分自身の死についてのヒントになるとゲイツ氏は述べています。

◆3:Lincoln in the Bardo: A Novel | George Saunders(バルド国立博物館の中のリンカーン/ジョージ・サンダース)


リンカーンについてよく知っているゲイツ氏であっても、この本は「彼について再考させられた」と語っています。南北戦争の事実的要素を、「166人の幽霊が議論する」というファンタジー要素と織り交ぜた1冊で、読書によってゲイツ氏は「リンカーンは責任と深い悲しみによって打ち砕かれたに違いない」という、これまでになかった考えに至ったといいます。読後に友人と議論したくなる本。

◆4:ビッグヒストリー入門-科学の力で読み解く世界史- | デヴィッド・クリスチャン, 渡辺 政隆


著者であるクリスチャン氏はビッグバンから今日の複雑な社会までの物語を、さまざまな学問分野の証拠や洞察から1つの本に織りなした「ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか――宇宙開闢から138億年の『人間』史」という本を書いた人物。ビッグヒストリーはゲイツ氏のお気に入りの1冊ですが、ビッグヒストリー入門は、ビッグヒストリーを読んだことがない人にとって素晴らしい入門書になるとのこと。そして、既にビッグヒストリーを読んだことがある人にとってもよい復習となり、「宇宙の中、人類が存在する場所に対して大きな感謝の念を抱くようになるだろう」とゲイツ氏は述べています。

◆5:Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About the World - and Why Things Are Better Than You Think (International Edition) | Hans Rosling, Ola Rosling, Anna Rosling Roennlund(ファクトフルネス:私たちが世界について抱く間違った10個の認識 - なぜ物事はあなたが考えるよりもうまくいくのか/ハンス・ロスリング)


なぜ私たちはネガティブなニュースに固執し、悲観主義になってしまうのか?ということがテーマのハンス・ロスリング氏の本「Factfulness」は、本が出版された時からゲイツ氏が人にオススメし続けてきた1冊。この本は、世界に関する基本的な事実、そして人々の生活がどのように向上していて、まだ向上しつづけている世界がどこかについて理解する助けとなります。ロスリング氏の人生についての逸話もすばらしく、「これまで読んだ中で最良の本の1つ」だとゲイツ氏は語りました。

なお、ロスリング氏は2017年に亡くなっていますが、「TED Talk」でムービーが複数公開されています

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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