作曲家、中村泰士氏(79)が18日、ロック歌手で俳優の内田裕也さんが、前日17日に肺炎のため79歳で亡くなったことを受け、コメントを発表した。
「同じ時代にロックンロール魂を青春として、音楽の表現はそれぞれに違うが、私の中にも内田裕也さんと同じロックンローラーの血が流れています。悲報を知り、戦友を亡くした感があり、とても寂しい思いがします」
裕也さんとは1958年、ロックバンド「ブルージーン・バップス」を結成。一緒に活動してきた。5月に80歳を迎える中村氏は、記念のディナーショーに裕也さんをシークレットゲストで招待しようと計画していたといい、訃報は受け入れらないという。
2011年にハワイのホテルのバーで偶然再会。「その席でなによりもうれしかったのは、あの内田裕也さんが私の前でだけサングラスを外し、『同じ時代を生きた人間として、中村が獲った2度のレコード大賞は俺の宝でもある』と語ってくれた。そしてお互いの生き方を認め合い、飲み明かせた」と振り返った。
「『ご冥福を…』はまだ心の準備がなく言えませんが、精神を張り詰め、時代を飛び回った内田裕也さんに少しゆっくり休んでくださいと声を掛けています」と故人をしのんだ。