沖縄基準地価・工業地 流通業の需要後押し 豊見城市が全国トップ


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 県内の工業地の平均変動率はプラス13・9%(前年は同11・0%)で6年連続の上昇となった。上昇率は5年連続で全国1位だった。豊見城市は同30・1%で工業地の基準値として全国トップだった。

 宜野湾市はプラス15・1%、浦添市が同14・8%、南風原町が同5・1%、西原町が同4・5%となり、調査した5市町全てで上昇した。

 豊見城市豊崎地区は、2016年に国道331号豊見城道路が4車線に拡幅され、那覇空港や那覇港へのアクセスが向上し利便性が高まっている。西海岸側に工業地が少なく、宜野湾市や浦添市に比べ地価が低かったことや、県外から流通産業が入り需要が高まっていることなどから上昇幅が拡大した。

 不動産鑑定士の濱元毅氏は「航空貨物など若干落ち込んだ部分はあるが、長期的に工業地が足りない状況が続いている。激しい伸びが続くかは経済情勢次第だが、引き続き上昇傾向にあるとみられる」としている。