世界中で撮影されまくっている観光地をヒートマップで示した「Sightsmap」

世界に存在する1万5000以上の場所を「撮影された写真の多さ」でランキングし、写真が多いほど明るい色・少ないほど暗い色で表示させた地図が「Sightsmap」です。地図上に写真が表示されるだけではなく、特に人気のスポットにはマーカーが付けられ、ストリートビューを使ったり、Wikipediaで情報収集したり、Google＋上の記事を読んだりすることができ、仮想旅行を楽しめるだけではなく、実際の旅行の下準備としても使えるサービスとなっています。

Sightsmap
http://www.sightsmap.com/

Sightsmapは無料写真共有サイト「Panoramio」に投稿された写真の数で地図がサーモグラフィーのように色分けされており、写真の数が多ければ多いほど「ホットな場所」ということで明るい色で表示され、写真の数が少ない場所は暗い色で表示されています。欧米に注目してみると、ヨーロッパの色が全体的に明るく、北アメリカや南米はところどころが明るくなっているという感じ。

画面左にある拡大・縮小ツールを使って地図をズームしてみると、全体的に明るい色だったヨーロッパですが、色の分布がハッキリしてきました。

イギリス南部に範囲を絞って見てみると、写真が撮影されている場所は1箇所に集まっているようです。

写真が頻繁に撮影されている場所はどこか？というと、やっぱりロンドンが人気でした。ポップアップを見てみると、世界ランキングは15位、地図上に表示されている地域の中では1位となっています。

さらにズームしていくと、ロンドンで撮影された写真が画面にたくさん表示されます。

小さな写真のアイコンをクリックしていくと、写真を自由に見ていくことができるので、仮想の世界旅行としても十分楽しめるのですが……

Sightsmapは実際に旅のルートを設定してみることができ、旅行の下見としても使えるアイテム。まずはスタート地点にしたい場所をクリックして「S」のマーカーを地図上に表示させます。

街を見て回るのに車を使うのか、徒歩で行くのかを設定。

1回の観光に使う時間を設定。

そして地図上にいくつの見どころを表示させるかを設定。

マーカーの種類も選べます。

画面左上の「recommend」を押すと、人気スポットを回れる経路を自動で導き出してくれます。なお、人気スポットはマーカーによって色分けされており、色が明るいほど評価の高いスポットで、これはWikipediaやFoursquare・Google プレイスの情報に基づいたデータとなっています。以下はピカデリーサーカスを中心としたオススメルート。

スタート地点や条件は自由に変更し、ルートを表示させることが可能です。各地にあるマーカーをクリックしていくと、行きたい場所としてどんどん追加されていきます。

画面左上にある「show」をクリックすると……

こんな感じで「行きたい場所」として登録した場所の一覧を確認可能。時間が足りなかったり、物理的に移動が無理そうだと思ったら、ここから場所を削除することもできます。

なお、マーカーが記してある場所はPanoramio上の写真やストリートビュー、Wikipedia、Wikivoyage、Foursquare、Google＋上の記事などにリンクされており、気になった場所の詳細情報を集めるのにも便利です。

画面の右上には検索欄もあるので、特定の場所を探すことも可能。検索欄に「La tour Eiffel(エッフェル塔)」と入力して「go」をクリックしてみます。

フランス・パリのエッフェル塔周辺はやはり写真の数が多く、地図は明るい色となっていました。

さらに、Tokyo Sightsmapで東京だけを表示させることもできます。

東京はあちこちに色の明るい場所が分散しているのが特徴。東京タワーの写真も多くありました。

新宿周辺

浅草周辺はこんな感じ。

今度は北アメリカを見てみます。

ニューヨークはものすごい密度で写真が表示されています。

人気スポットの中にニューヨーク公共図書館を発見。

タイムズスクエア。

マンハッタンの夜景。

スペイン・バルセロナで人気なのはやはり未完の大聖堂サグラダ・ファミリア。

写真もいっぱいあります。

なお、完成は2026年になる予定です。

イタリアは南部より中部・北部の写真が多い様子。

北中部での写真が多い街はフィレンツェ。

観光写真っぽいものだけではなく、現地の人が撮った日常の写真も混ざっているので、不意にほのぼのすることもあります。