見て、食べて、ふれて楽しむ、”体験型”物産展 「札幌広域圏」のグルメで日本の経済が成長!?

北海道を発展させる「札幌広域圏」とは?

「札幌広域圏」という言葉が指す地域をご存知でしょうか。
その名前のとおり札幌とその周辺に位置する7市町村をまとめた総称なのですが、「札幌の周りの市町村」と聞いてもピンとこない人も少なくないのでは?

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10月5日(木)~10月9日(月・祝)の5日間、「"体験型"の物産展」をコンセプトに、この「札幌広域圏」のグルメが集結した「SAPPORO AREA GOURMET FES」が、豊洲はCAFE;HOUSにて開催されていると聞きつけ、読むテレ東編集部は訪れました。


札幌が栄えずして、北海道は栄えず。しかし、その札幌が盛り上がるのはその周辺に美味しいものがあるから。「周りが伸びて札幌が伸びる」をコンセプトに、江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村のPRに力を入れることで、札幌を全国にプッシュしているのだそう。

圏域の各自治体がそれぞれおすすめしている食材を組み込み、会場のカフェ側がメニューを考案。コロッケやパスタ、さらにはエゾシカ肉のステーキといった全6種のメニューが完成したというから楽しみです。

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また、今回のイベントは「百貨店での物産展とは違う切り口で」ということにこだわっています。特設ブースで気になるものを少しずつつまむようなものではなく、お店の中でお皿に盛り付けた料理をナイフとフォークを使ってじっくり味わうことができます。

SNSを通して札幌を発信していく世代の獲得を見込み、家族や子連れで来やすい豊洲・若い女性が多く集まるカフェにて開催に至りました。札幌現地からのSNS発信も見込み、グルメだけではなく写真映えするような観光地のムービー上映も用意されています。


札幌近郊の「フォトジェニック・スポット」を集めたオリジナルムービー

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ムービーは3本で、札幌のモエレ沼公園とオロロンライン、そして支笏湖についての紹介。



【モエレ沼公園の動画はこちら】

モエレ沼公園は札幌市東区にある、市の総合公園。世界的彫刻家イサム・ノグチが基本設計を手がけていることでも知られ、自然とアートをどちらも楽しめる場です。

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その中でひと際異彩を放つ公園のシンボルが、「ガラスのピラミッド」。公園中央にある高さ25mを誇る迫力満点な「海の噴水」は、 昼と夜で表情がまったく異なることも含め、思わず画像を撮りたくなるフォトジェニックなスポットとなるはず。



【オロロンラインの動画はこちら】

オロロンラインは、小樽から稚内をつなぐ国道231・232号線の愛称。
車幅が横に広く、電柱はどこにもなく、両脇は牧場の緑......たまに牛が見えているかもしれません。北海道にはそんな道路があちこちにあります。十勝や知床方面、そして、このオロロンラインです。海沿いなので、牧場ではなく日本海を眺められるポジションもあります。

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軽い気持ちで「行ってみよう」と思うには、あまりに広大すぎますが、「北海道の雄大さ」を五感で楽しむことができます。でも、札幌から車で1時間ちょっとでそれを味わえるのです。すばらしいフォトジェニックな景色はSNS映えすること間違いなし。

【支笏湖の動画はこちら】

支笏湖とは千歳市にある淡水湖で、隣接するオコタンペ湖と共に今回は紹介されています。

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オコタンペ湖は「北海道三大秘湖」のひとつで、天候や見る角度によって水面の色がグリーンやブルーなどに変化する、幻想的な湖。

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そして支笏湖は、山手線くらいの大きさで、日本最北端の不凍湖としても知られています。なにより特筆すべきは、環境省の湖質調査で9年連続日本一を獲得するほどの透明度を誇っていること。もちろん札幌市からのアクセスも良好なので、カヌーなどのレジャーも楽しめます。

ムービーはすべてドローンが使われ、空撮メインで行われているとのこと。広大な景色を鳥の視点で眺めているうちに、行きたい気持ちが倍増することでしょう。


北海道の恵みがたっぷりつまった物販コーナーも充実

イベントでは、圏域でそれぞれ作られている商品をその場で買うこともできます。

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(写真左上から時計回りに)千歳市の「魚醤 姫しずく」、新篠津村の「こめサイダー」、札幌市の「ふわふわラムキン」、江別市の「ノースアイランドビール」、恵庭市の「こだわり巧 とまと醤油」、「余湖さん家のとまとジュース」、石狩市の「りんごジュース」

その中から、読むテレ東編集部が特に注目したい3つを紹介。

・江別市「ノースアイランドビール」
同じく江別産の「ハルユタカ」という品種の小麦を使用したヴァイツエンが並びます。海外で修業を積んだオーナーが市内の工場で醸造したクラフトビールは江別が誇る自慢の一品。

・千歳市「魚醤 姫しずく」
大変めずらしい淡水魚で作られた魚醤。魚醤というと少し生臭さがあるイメージ。でも、「姫しずく」の色は透き通っていて味はとてもあっさりしています。それは、支笏湖の稀少魚のヒメマスが使われているから。先述したとおり、支笏湖の水質は日本一きれいだと国が認めているほど。その水で育ったヒメマスで作られている魚醤なので、香りも良く普段使う醤油のようにたまごかけご飯やお刺身に使うと絶品なんだとか。後術しますが、カフェのメニューにも使われています。

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・札幌市「ふわふわラムキン」
恵庭市のガーデンパーク「えこりん村」にいる羊の毛でできたマスコットで、イベント開催期間はカフェ店内のテーブルに配置されているので、ぜひやわらかい毛並みをなでて癒されてみてください。


おいしいものだらけの「札幌広域圏」グルメをいざ実食!

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(写真左上から時計回りに)「北広島市・石狩市・恵庭市のプレミアムBBQプレート ウインナー2種&フランクフルト」、「石狩市 とれたてタコのマリネ~千歳市のヒメマス魚醤仕立て~」、「さっぽろりんごのミルフィーユ~ソースを添えて~」、「当別町ジビエ工房 エゾシカ肉のランプステーキ」、「当別町SPF豚バラベーコンと札幌市ミニトマト 江別小麦のもちもちパスタ」、「新篠津村産ジャガイモとカボチャのコロッケ~恵庭市のレタスミニサラダ~」

そしてこちらが、イベントのメインであるお料理。読むテレ東編集部も試食させていただきました。

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・新篠津村産ジャガイモとカボチャのコロッケ~恵庭市のレタスミニサラダ~
まるで蒸かしたまんまのホクホクさが残るジャガイモと、濃厚でありながらくどくない甘さのカボチャのコロッケ。添えてあるレタスとトマトももちろん北海道産。特にレタスは、庭市の温室で丁寧に育てられた無農薬野菜。シャキシャキの歯ごたえはコロッケとの相性抜群。(価格500円/ディナー限定)(価格1000円/平日限定でランチタイムに定食として)

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・石狩市 とれたてタコのマリネ~千歳市のヒメマス魚醤仕立て~
石狩湾で採れたミズダコがぷりぷりなマリネ。気になる千歳市の魚醤の味付けですが、マリネ特有の酸味をマイルドにし素材のおいしさを絶妙に引き立てています。個人的に一番手が止まらなくなってしまった一品です。(価格600円/ディナー限定)

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・当別町ジビエ工房 エゾシカ肉のランプステーキ
当別町で仕留めて捌いて直送した新鮮なエゾシカ肉を使用した、今話題のジビエ料理。「くさい!」のイメージがある獣肉ですが、まろやかな香りがふわっと広がる感覚がむしろ癖になってしまいます。赤身肉のランプ(腕部分)を使っているので、とてもやわらかいです。(価格1800円/ディナー限定)

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・さっぽろりんごのミルフィーユ~ソースを添えて~
さっぽろスイーツ2017コンペティションでグランプリを受賞した「さっぽろりんごのミルフィーユ」に、千歳市で採れたハスカップ・ブルーベリーソースをアレンジ。真っ白なクリームで見た目もかわいいデザートでした。
ハスカップとは、北海道の千歳周辺の限られた場所でしか自生しない甘酸っぱい果実。道内では銘菓などによく使われているのですが、初耳だという人も多いのでは。「ハスカップには美容と健康に良い栄養が詰まっているので、これから是非注目してほしい」と千歳市観光スポーツ部の吉見さんが話してくれました。(価格780円)

定番からあまり聞きなれないレアなものまで、たくさんの食材で構成されたメニュー。
美味しい印象が強く残るものばかりなので、ランチもディナーもぜひ楽しんでみてください。


「札幌広域圏」が発展すると日本も変わる?

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こうした北海道の美味しいものはさまざまありますが、それらはすべて札幌に集まってきます。だから、周囲の市町村により発展した札幌に、牽引されて北海道も発展していくというわけです。今回、イベントにお邪魔し、その要となる札幌広域圏の役割を実感した読むテレ東編集部でした。また、札幌広域圏を中心に食と自然の大国・北海道の発展は日本の発展にも大きく影響するのではないでしょうか。

現在、札幌市では海外からの観光客は増えていますが、国内から訪れる人の数は横ばいなのだそう。もちろん世界から注目されるのはいいことです。でも、本当の北海道の姿を日本人にはちゃんと伝わっていないとしたら、それはもったいないこと。

このイベントを機に、これからの北海道、引いては日本を支えるポテンシャルを持つ札幌広域圏を、美味しいものと美しい景色から味わってみてください。

最後に、「食を通して都市の発展を」という観点で、テレビ東京の番組をいくつか紹介します。その土地を知る材料として料理がもっと美味しく感じるきっかけにもなるかもしれません。ビジネスオンデマンドも是非活用して、一度覗いてみてください。
ガイアの夜明け
カンブリア宮殿
未来世紀ジパング
虎ノ門市場



【SAPPORO AREA GOURMET FES】
場所:CAFE;HOUS(東京都江東区豊洲2-1-9)
開催期間:10月5日(木)~10月9日(月・祝)
WEB:https://peraichi.com/landing_pages/view/sapporoareagourmetfes

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
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