職場のセクシャルハラスメントは、男性よりも女性に対してはるかに大きな影響を及ぼしますが、それを終わらせる責任を負っているのは男性たちのほうです。そして、被害を受けている女性たちよりも、職場で(残念ながら)少しばかり尊重されている男性たちには、自分がハラスメントの加害者にならないのはもちろん、被害を受けている女性たちのために立ち上がる義務があります。

米メディアEsquireが、セクシャルハラスメントにいかに気づき対処するか、また、上司や人事部、メディアなどにどうやって苦情を上げればいいかに関する優れたガイドを提供しています。

心理学者や労働問題専門家らのアドバイスによるこのガイドに従えば、「助けてあげたい」と漠然と感じているだけの地点から一歩進んで、望ましいアクションを起こせるようになります。以下に、とくに良いと思ったポイントを3つ紹介します。

  1. その場で発言する:勇気を出して「それは最悪だ」とか「そんなことは許せない」と発言し、抗議の意を示してください。誰かが不当な扱いを受けているのを見かけたら、被害者の権利のためだけでなく、あなた自身のために声を上げてください。セクシャルハラスメントをする人は、第三者、とくに別の男性から抗議を受けると、困惑し、反論することが難しくなります。
  2. 記録する:実際どんなことが起きたのかを書き留めておき、上司や人事部に報告するときに、事実にもとづいた話ができるようにしておきましょう。「気持ち悪い感じがした」などとあいまいな報告は避けてください。また、証拠となる資料があれば押さえておきます。セクハラ的な発言が含まれるチャットのログやメール画面のスクリーンショットなどを保存しておきましょう。
  3. 被害者の意志を尊重する:アクションを起こすことも重要ですが、被害を受けた当人の意志を最大限に尊重してあげてください。ハラスメントを報告してもよいかを尋ね、どうしてもらうのが一番うれしいかを聞いてあげてください。本人の名前を出してもいいか、証人として一緒についてきてほしいかなどを確認します。

ほかにも、人事部に報告する、いい噂を聞かない人と女性の同僚を一緒にしない、などもあります。ハラスメントに建設的なやり方で立ち向かい、リスクの高い状況を回避する方法を今一度考えてみましょう。

Photo: Pixabay

Source: Esquire

Nick Douglas - Lifehacker US[原文