Googleは最近、『Googleドライブ』アプリのMac版とPC版を、より機能的な『Backup and Sync(バックアップと同期)』に置き換えると発表しました。

『Googleドライブ』のクラウドストレージもまだ以前と同様に使えますが、新しいアプリのMac版とPC版では、コンピューター内の任意のフォルダを個別に同期させたり、クラウドへの写真のアップロードを管理したりできるようになります。なお、現行のGoogleドライブのサポートは12月11日に終了し、2018年3月12日以降は同アプリを利用できなくなります。

といってもGoogleは、Googleドライブのユーザーを冷遇したいわけではなく、別の2つのクラウドストレージいずれかへの移行を望んでいるのです。1つは先ほどの『バックアップと同期』、もう1つは法人向けの『Drive File Stream(ドライブファイルストリーム)』です(ただし、G Suiteの顧客は、バックアップと同期も利用できます)。

Googleはわかりやすい表を作成し、2つの選択肢の違いを説明しています。

皆さんが平均的な一般ユーザーなら、まず間違いなく『バックアップと同期』への移行を望むでしょう。法人ユーザーであれば、『ドライブファイルストリーム』がおすすめです。

バックアップと同期

簡単にいうと、バックアップと同期は『Googleドライブ』と『Googleフォト』の両アプリを合体させたものです。『Googleドライブ』の最新バージョンをダウンロードしている人は、おそらくすでに『バックアップと同期』を利用しているでしょう。動作は『Googleドライブ』とほぼ同様で、同じ機能が利用できますが、それに写真アップロードのサポートが追加されています。

『バックアップと同期』では、バックアップしたいファイルやフォルダを任意に指定できます。また、これまでのようにコンピューター上の単一フォルダのみ同期させる選択肢も残しています。

インストールした『バックアップと同期』は、コンピューター上では、おなじみのGoogleドライブフォルダとして表示されます。たまに開く程度のファイルをGoogleドライブに保存しておきたいという人には、おそらく『バックアップと同期』がぴったりの選択肢でしょう。

各ユーザーは15GBのストレージ容量を無料で使えます。

ドライブファイルストリーム

『ドライブファイルストリーム』は法人ユーザー向けのサービスです。すべてのファイルをクラウドに保存できるため、コンピューターのハードディスク容量を節約できます。それに加えて、チームドライブへのアクセスと、個々のファイル単位での同期が可能です。

つまり、いちいちコンピューターにダウンロードしなくても、ファイルにアクセスできるということです。今までは、Wordファイルをコンピューターにダウンロードし、編集したあと、再びクラウドにアップロードしていました。でも、これからはクラウド上のファイルを開くだけで編集できます。

時間の節約になるのはもちろん、常に「最新」バージョンのファイルにアクセスできるのが利点です。特に、複数のチームメンバーが同じファイルで作業するような場合には役立つでしょう。

インストールした『ドライブファイルストリーム』は、1つのドライブとして表示されます。つまり、コンピューターに接続された外付けハードディスクと同じように使用できるということです。『Googleドライブ』を第二のハードディスクのように扱っている人はきっと、『ドライブファイルストリーム』への移行を検討したくなるでしょう。

『ドライブファイルストリーム』はまだ提供されていませんが、9月末にはリリースされるはずです。自分にぴったりの選択肢だと思った人は、アーリーアダプタープログラムに参加すれば今すぐ使用できます。


Image: aradaphotography/Shutterstock.com

Source: Google(1, 2, 3, 4, 5

Emily Price - Lifehacker US[原文