スマホでマイナンバーカードのダウンロード可能に 政府、「公的個人認証法」改正でカード取得促す

 政府が、インターネットで行政手続きをする際の本人確認方法などを定めた「公的個人認証法」を改正する方針を固めたことが1日、分かった。

 平成31年にマイナンバーカードの利用者証明(本人確認)機能をスマートフォンにダウンロードして使えるようにするためで、政府は来年1月に開会する通常国会に改正法案を提出。低迷するカード普及の切り札としてスマホの本格活用を進める方針だ。

 マイナンバーカードのICチップには、他人によるなりすましやデータ改(かい)竄(ざん)を防ぐための「電子証明書」を搭載。この機能をスマホにダウンロードして使えば、カードが手元になくても利用者証明が可能だ。総務省は既に技術的な実証を終えており、セキュリティー面の強化を急ぐ。

 実現すれば、コンビニエンスストアでの証明書交付など、マイナンバー関連の行政サービスをスマホで受けられる。民間企業による利用者証明機能の活用も進める。

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