フィギュアスケート男子の羽生結弦(22=ANA)を指導するブライアン・オーサー氏(55=カナダ)がモントリオールでこのほどインタビューに応じ、来年の平昌五輪に向けた方策などを語った。

 -14年ソチ五輪から4回転ジャンプの多種類化が進むが

 オーサー氏 ユヅルのプランは4回転をフリーで5度跳ぶことだ。だが(多種類の4回転を跳ぶ)他の選手たちを追うことにとらわれすぎてはいけない。高難度なジャンプを多く入れるとプログラムを習熟させる練習が難しくなる。だから賢く、注意深くいなければならない。

 -羽生が五輪2連覇のためにすべきことは

 オーサー氏 過去のシーズンでやったことを継続することだ。賢い方法で練習することに集中し、良いコミュニケーションができる状態を保つこと。彼は氷上で何をすべきか分かっているし、私たち(コーチ陣)も分かっている。

 -出来栄え点と演技点が最も重要と考える

 オーサー氏 試合で勝つためには全ての要素で高い出来栄え点が必要で、それを成し遂げれば通常は(表現力を示す)演技点も高くなる。技術的に難しいこともやらないといけないが、全て質の高いものでないといけない。

 -出来栄え点と演技点が高くなる方法は

 オーサー氏 秘策は特にない。全ての要素に注意を払うことだ。

 -羽生は新たに4回転ルッツを跳ぶことに意欲を示している

 オーサー氏 (ソチ)五輪王者であり、2度も世界選手権を制しているが、まだ若い。彼にしたらさらに高みを目指すことがスケートをする目的。若い選手はうまくなるというのは(高難度の)4回転ルッツや4回転フリップを学ぶことだと思っている。私はそれを制限したりはしない。