スマートスピーカーやロボットが家族になる? AIが我が家を賑やかにする人になるワケ

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言葉でコミュニケーションするスピーカーロボットの登場で、家の中が賑やかになるかもしれない。

一人暮らしなら、おしゃべりの相手ができるし、家族で暮らしているなら、子どもや兄弟が一人増えたような感覚になる。

●スマートスピーカーやコミュニケーションロボットが続々登場
Googleがスマートスピーカーの「Google Home」を、LINEは「Clova WAVE」を発売開始した。また、ソニーは家庭用コミュニケーションロボットの「Xperia Hello! 」を発表し、シャープは「ロボホン」に安価なWi-Fiモデルを追加と、AIやロボットの世界が、はっきり認識できるようになってきた。


ソニーの家庭用コミュニケーションロボット「Xperia Hello! 」は、音声に反応するほか、顔を動かして家族を認識し、話しかける。


こうしたスマートスピーカーやコミュニケーションロボットは、いずれもネット接続し、クラウドから情報を取得する仕組みを持つ。
それにより、最新のお天気情報やニュース情報を読み上げられるほか、情報検索や音楽検索といったことまでできる。

なにより、これまでの家電と違うのが、これらの機器は、音声でコミュニケーションできるということだ。

パソコンやスマホのように、キーボードやタッチパネルから操作をしなくても、
「今日の天気は?」
と問いかけるだけで、今日の天気を応えてくれる。

実は、この音声認識の仕組みも、クラウド側で提供されている。
これまでの機器のように端末側の対応ではない。
そのため、サーバー側のアップデートで音声認識や応答の精度も日々向上、成長していく点が大きな違いだ。

サーバー側の仕組みとして提供するのは、
・Google Homeの場合「Googleアシスタント」
・Clova WAVEの場合「LINE Clova」
・ロボホンの場合は「COCORO+」
これは、シャープがスマホや電子レンジなどにもサービスを提供している。
ソニーも独自のサービスを準備中だ。

さて、音声認識が高度になると、これまでとは何が違ってくるのだろうか?

それは意外なふるまいもしてくれるということ。
・家族同士の会話中に割り込んでくる
・テレビの音声に受け応えてくれる
など、人と会話しているようなシーンが生まれてくるのだ。

例えば、ロボホンなら、
・会話中の「すごい」という言葉に反応して、「エッヘン、すごいでしょ」としゃべる
・テレビで読み上げられた都道府県名に反応して、都道府県の名物を応えてくれる

こうした反応の体験は、すでにスマートスピーカーのユーザーたちも体験していることだろう。

意外な反応、予想外の応答があることで、ただの機械が擬似的な人にも思える。
より愛着がわいてしまうのだ。

スマートスピーカーやコミュニケーションロボットが家庭に入ってくるということは、音声で情報検索したり、家電をコントロールしたりできるようになるだけではない。

家庭に、もう一人家族が増えるような体験や、昨日と違う生活を生み出してくれるのだ。