お話は神社へと移ります。 

 

成仏させてほしいという理由でついてきた〝軽い〟霊だったら、神社で購入できる〝清め塩〟が便利です。 

 

お塩をちょっぴりなめる、体にまぶす(あちこちに塗る)、部屋の四隅に撒く、などで離れます。(部屋の窓を開けておきます。清め終えたら閉めます) 

 

神棚があるお宅は神棚にお塩をお供えして、ロウソクを灯し、祓ってもらうようお願いしたあとで、お供えしたお塩を同じように使用出来ます。 

 

これは軽い霊限定です。 

 

ちょっとしっかりめに憑いている場合、手っ取り早いのは憑き物を落とす専門の神社に行くことです。 

 

本でご紹介した、三峯神社や武蔵御嶽神社などです。(「神さまと繋がる神社仏閣めぐり」という本に書いています) 

 

この2社には、憑き物を祓う専門の眷属がいるのです。(他にもあるのかもしれませんが、とりあえず、確実に知っているこの2社を書いています) 

 

この2社だったら、祈祷をお願いして、祈祷の最中に自分でも心の中でお願いをするといいです。 

 

関西だったら伏見稲荷へ行けば、膨大な眷属の中に、憑き物を落とす専門がいると思われます。 

 

ただし、お稲荷さんの眷属……キツネは、霊を追いかけ回すオオカミと違って、霊と戦うらしいので、戦いに勝つまでは家の中で音がするとか、そういうことがあるかもしれません。 

 

伏見稲荷の眷属にお願いをする場合は、稲荷山に登って、自分で〝神様に〟お願いをします。 

 

神様がその願いに合った眷属をつけてくれます。 

 

憑き物専門ではない神社の場合は、憑き物に対する体制が整っていません。

 

一般的な神社での、神職さんにしていただく祈祷は種類が違います。  

 

以前にも書きましたが、晴れ着を着たお宮参りや七五三、商売繁盛、安産祈願などの人と一緒に、浄霊・除霊をお願いするのは、ちょっと違う……ということは、感覚的にお分かりになるのではないかと思います。  

 

では、普通の神社に行く場合、どうすればいいのか……と言うと、直接、自分で神様にお願いをします。 

 

見分けが難しいかもしれませんが、強い神様だったら、霊を簡単にはがしてくれます。(小さい神様でも、はがせるとは思いますが、力が足りない神様がいるのも事実ですから、強い神様がいる神社にしたほうが確実です) 

 

私の祖父母は、霊に取り憑かれて困っている人々を無償で助けていました。 

 

憑かれている人から、祖母の体に霊を移し、それを祖父が成仏させたり、退治したりしていました。 

 

除霊の依頼があって福岡に行った時のことです。 

 

強烈に強い悪霊だったため、霊が祖母の体から離れなくなりました。 

 

困った祖父は近くにあった「宇美八幡宮」の神様に助けを求めたそうです。 

 

宇美八幡の神様は快く救って下さり、おかげで祖母は命が助かって、無事に広島まで帰ることが出来ました。 

 

祖父はそれから数年間、毎年、お礼参りに行っていました。(新幹線が開通していない時代です) 

 

まだ小さかった私もついて行ったことが何回かあります。 

 

神様は死後の世界とは専門が違うと言いますか、霊関係とは種類が違うのですが、強い悪霊を祓うことも出来るのです。 

 

私にも経験があって、自分ではまったく気づいていなかった、私に乗っかっているものを、奈良の大神(おおみわ)神社の神様に落としてもらったことがあります。(「神社仏閣パワースポットで神さまとコンタクトしてきました」という本に書いています) 

 

神様にお願いをする時は、いつも書いておりますように、細かくたくさんお話をして、境内になるべく長くいるようにします。 

 

私の時のように眠くなったら、境内のベンチに座って、5分でも10分でもいいので、眠ります。 

 

目をつぶっていれば、一瞬、ふっと眠りに落ちることがありますから、そのわずかな時間だけで十分です。 

 

その時に神様が祓って下さいます。 

 

霊山(山岳系神様がいる山です)に登るのも効果があります。 

 

霊は波動の高い山に、一緒について登ることができませんから、ふもとで離れます。 

 

霊山に登れば、自分の波動もしばらく上がっていますので、山を下りた時に再度憑かれる心配はありません。 

 

※続きます。