フィアットのロゴマーク。(c) 123rf

写真拡大

 大手自動車メーカーのFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は14日、全世界における約133万台のリコール(無料回収並びに修理)を発表した。原因は、発火、エアバッグの誤動作など。ロイター通信社などが報じた。

【こちらも】FCA、排ガス不正で米司法省より提訴 巨額制裁の可能性も

 フィアットは、複雑な統廃合を経ているがゆえに現在の社名での歴史こそ浅い(なおFCAは持ち株会社である)が、数多くのブランドを傘下に置き、40以上の国に拠点を持ち、140カ国以上で販売を行う、国際的な自動車企業である。日本では現在(2015年から)、FCAジャパンという法人名で活動している。

 フィアットは2015年にアメリカで不祥事を起こしたことをきっかけに、リコール対応を強化していた。結果、2016年にも、大規模なリコールを行っている。

 今回の133万台のリコールの内容は主に2種に分かれる。77万台は、SUV(スポーツ用多目的車)を対象とする。配線に問題があり、運転席用エアバッグが、不本意に展開する可能性があるという。既に5件の負傷事故が報告されているが、衝突事故には繋がっていない。

 対象となるのは、北アメリカで2011年から2015年にかけて販売された「ダッジ・ジャーニー」が53万8,000台、全世界で2011年から2015年にかけて販売された「フィアット・フリーモント」23万5,000台。

 ほか56万5,000台は、発火が生じる可能性があり、オルタネーター(発電機)を交換する。事故例は2件報告されているが、負傷者はいないとのこと。

 対象となるのは、2011年から2014年にかけてのモデルの「クライスラー300」、「ダッジ・チャージャー」、「ダッジ・デュランゴ」、2012年から2014年にかけてのモデルの「ジープ・グランドチェロキー」。