今日17日に沖縄県豊見城(とみぐすく)市の屋外で開催予定だった「第9回AKB48選抜総選挙」の開票イベントとコンサートが、悪天候のため中止することが16日、発表された。梅雨前線の影響で雷雨の可能性もあり、観客の安全を優先した。

 中止発表を受け、現場では昼ごろから撤去作業が始まった。午後2時すぎに降り始めた雨の影響で、客席周辺は田んぼのような状態に。さらに海からの強風で体感温度はさらに下がった。Tシャツにウインドブレーカー姿の記者も、午後4時すぎには震えが止まらず、会場を後にした。会場内に、風雨をしのぐ施設はなかった。夜には相当寒くなり、体調を崩すファン、メンバーも出ただろう。そう考えると中止決定は不可避だった。

 会場入り口には警備員が常駐し、訪れたファンにイベントの中止と園内入場禁止を説明。せめてもの記念にと、入り口で写真だけ撮って引き返すファンが、1時間に30~40人はいた。大分から指原莉乃の応援に来た男性は「前日の中止発表は遅すぎ。交通費を投票に回せたのに」と肩を落とした。公園の管理事務所によると、開園から12年でこれほど大規模なイベントの中止は初めてという。撤去作業をしていた男性作業員は「県民なら、この時期の屋外イベントは危ないと分かったはず」と話した。【森本隆】