ヒナ数4羽が確定した我が家の

『父君』と『母君』のガチョウ夫妻。

 

 

今回数字の確認に

時間がかかりましたのは

雌ガチョウ『母君』が

この4羽のヒナが孵化してからも

さらに3日ほど残り一つのたまごの

抱卵を止めなかったからでございます。

 

母鳥が巣に鎮座している間

ちょこちょこ動き出したヒナたちの

監督責任を担うのは父鳥。

 

しかしこれが

3度目の子育てとなる父君は

過去から何かを学んだのか

母君なしに遠出をするようなことはせず

基本的に母君がこもる小屋の

出入り口付近でヒナを遊ばせるだけ。

 

母君がこれ以上のたまごの孵化を

諦めた現在は2羽揃ってヒナを従え

庭のあちこちを散策してもいるのですが、

ヒナがまだ小さく黄色いうちは

頻繁に休憩を取らせるのも

親の務めです、というのが

母君の方針である模様です。

 

父君はもう少し外で

子供を連れまわしたい様子なのですが

そこらへん母君は非常に厳しく

ある程度の食事と歩行訓練を終えると

「はい、次はお昼寝の時間です」

とばかりに真っ直ぐに小屋に戻り、

それを見たヒナたちは

慌てて母君のお尻を追い、

そうなると父君も一緒に

小屋に入って行かざるを得ない。

 

・・・去年あたりまではこういう時

父君はひとりで外で『番』をしていたような

記憶もあるのですが、まあ壁を挟んで

母子の語らいに聞き耳を立てるよりは

同じ部屋で妻子の姿を眺める方が

楽しいのでございましょう。

 

小屋の中央少し奥よりに

母君ガチョウが座り込むと

そのお腹の下にチビたちが潜り込み

父君はその向かって右側後方、

左大臣席に着席。

 

ヒナたちはもうすでに一人前に

そこらの青草を食べてはいるのですが

念のため私と夫(英国人)は毎朝

ヒナ用の餌と成鳥用の穀類を

餌皿に盛って出しております。

 

このお皿に最初に箸ならぬ

くちばしをつけるのは母君で

そこから順次ヒナたちが食事に参加。

 

 

その間父君はじっと横で

周囲に目を配り

武士は食わねど高楊枝状態です。

 

「ここらへん父君は本当に見事だよな。

徹底して妻子優先の姿勢だものな」

 

「本来こういう性格の雄ガチョウじゃ

ないですものね。子育て上手ですよね」

 

他所の家庭と比べるのは

よくないことだけどさ、この2羽は絶対に

ヒナから目を離さないよな。

またヒナもよく親の言うことを聞くし」

 

「家族として本当に

絆というか結束が強いですよね。

あとこの2羽はヒナのことを

絶対に噛みませんよね」

 

「噛まないね。子育てに

体罰は必要ないね、本当に。

ただ最初の年、母君は一番小さいヒナを

邪険に扱っていた時もあったよな」

 

「でもあの子は母君にとっては

『他所の子』でしたからねえ」

 

ヒナたちはすくすくと育ってきております。

 

 

ヒナ好きの父君としては

自分の周りに黄色いヒヨヒヨが

わらわら存在しているのが

もう嬉しくて嬉しくて

何かひたすらムフムフと

含み笑いをしているような表情です

 

 

ハイ、あれしてこれして!

次はそれして!ああもう、邪魔しないで!

みたいな扱いを明らかに時々

母君から受けてもいるんですけど

「ムフムフ、それも幸せ」みたいな

 

男の度量はこういう時に

わかるものでございますね

 

母君の名誉のために申せば

ヒナのいない時期のこの夫婦は

割と亭主関白な関係性です

 

 

現在が特別事態なのか

それとも「ヒナがいる時期は

どうしたってアタシの立場が

強いんだから」ということで

普段は母君が父君を

意識して『立てて』いるのか

 

考えればそれも

ムフムフなのでございます

 

本日は7月7日

後程ゾロ目写真記事をアップする所存です

 

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