沖縄「慰霊の日」 20万人以上が犠牲の激戦から72年[2017/06/23 11:50]

 20万人を超える人が亡くなった沖縄戦から23日で72年。太平洋戦争末期、1945年の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦で県民の4人に1人が犠牲になりました。激戦地となった沖縄県糸満市では「慰霊の日」の記念式典が行われています。

 (野島基記者報告)
 梅雨明け直後のまぶしい日差しが降り注ぐなか始まった式典には、安倍総理大臣や翁長知事のほか、多くの県民や遺族らが参列し、平和への思いをはせています。今年新たに54人が加わり、戦没者24万人余りの名前が刻まれた平和の礎では、朝早くから親族の名前に手を合わせる遺族の姿がありました。
 平和の礎を訪れた人:「これ、うちの家族なんですよ。11人ですね。11人、ここで亡くなりました。糸満で」「思い出してつらくなります。夜も眠れなくなる。でも、戦争のことは忘れたことはない。二度と戦争はあってほしくない」「父の遺骨は帰ってきたけど、いとこたちはまだどこで眠っているか分からない。何年来ても涙は枯れません」
 正午の時報とともに黙祷(もくとう)が行われた後、翁長知事による「平和宣言」では、平和の礎を作って先日に亡くなった大田元知事の功績や半年前のオスプレイの事故についても言及するものとみられます。

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