今年のAKB48選抜総選挙を辞退していたキャプテン山本彩(23)が18日、前日の総選挙を振り返ったブログを更新し「たくさんの愛をいただき、NMBから10人がランクイン」と感謝。それと同時に、前代未聞の結婚宣言で衝撃を走らせた須藤凜々花(20)について「すべてを簡単に否定できない」と言及した。

 山本にとっては「初めて、外側から見る総選挙」だった。自らの辞退で、NMBメンバーが1人でも多くランクインできれば、との考えも強かった。

 「いざ、当日のその瞬間となると、自分が思ってる以上に落ち着かなくて、ずっと緊張してました」とつづり、12位の白間美瑠を筆頭に、メンバー10人のランクを愛称で紹介した。

 「私が辞退した事が、皆へのプレッシャーになったかもしれないと思うところもあったし、皆のこの一年を近くで見てきたから、喜ぶ顔が見られたり、頼もしいスピーチを聞けてうれしかったと同時に、その裏には沢山の方の支えや、努力があったんだと思うと何度も目頭が熱くなりました」

 絶対エースにして、グループの精神的支柱でもあるさや姉らしく、総選挙を振り返る言葉を並べた。

 一方で、同じ創設メンバーで、初選抜に入った白間、吉田朱里のスピーチには「2人がいる選抜に、私もいたかったな」と思った自分がいたとも書き込んだ。

 長きに渡ったブログの後半には、須藤の結婚発表についても言及。「まずは、応援してくださっているファンの皆様をはじめたくさんの方々に、ご心配とご迷惑をお掛けして申し訳ありません」と、グループの代表として謝罪。須藤の衝撃発言は「発表されるまで、誰も知りませんでした」と記した。

 配信で総選挙スピーチを見ていた自らも当初は、真剣な結婚宣言だと信じておらず「あの場で真剣に事実だととらえるメンバーは1人もいなかったと思います」。驚き、混乱に支配されたメンバーの胸中を思いやった。

 会場の雰囲気から、須藤に「おめでとう」と声をかけたNMB48メンバーもいたが、これには「どうすれば良いか分からない中、とっさに考えたNMBメンバーなりの配慮だったと思います」と理解を示した。

 須藤の行動については「あの場で言わなければいけなかったのか」「これからどうするのか」と、いまだ理解が及ばないようで「私も、昨晩ずっと考えていました」とも明かした。

 ただ、13年9月のドラフトで、山本自らが競合した須藤を引き当て、自分のチーム(N)で活動をともにしてきただけに「今まで須藤凜々花という1人の人間と向き合い、その努力や軌跡を見てきた身としては、一緒に過ごした間に積み上がった信頼も決して薄くないので、全てを簡単に否定出来ないというのが本音です」と複雑な胸の内も吐露している。

 須藤は近日中に説明会見を予定しており、山本は「私ばかりが言葉を並べるのは違うかと思った」「凜々花からの言葉をあらためて聞いて、また私から書かせて頂くかと思います」と結んでいる。