作業員5人が被ばく 施設に緊急の立ち入り検査[2017/06/21 19:00]

 茨城県大洗町の原子力施設で起きた被ばく事故で、原子力規制委員会は緊急の立ち入り検査を行いました。

 この事故では、日本原子力研究開発機構の燃料研究棟で放射性物質の入った容器を開けたところ、中のビニールバッグが破裂して放射性物質が飛び散り、作業にあたった5人全員が被ばくしました。
 田中委員長:「プルトニウムという特殊な物質を扱ううえでの手順とか考えが少し欠けている。あまりにも色々なトラブルを起こしすぎている」
 21日の規制委では、なぜ密閉式の作業台を使わなかったか、作業を指示したのは誰かなど多くの疑問点が指摘されました。そのうえで、緊急の立ち入り検査を実施することを決めました。規制委が緊急の立ち入り検査を行うのは、同じ機構が運営する「もんじゅ」に続いて2例目です。

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