アップルのSwiftやグーグルのGOといった比較的新しい言語も人気だ。
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「ソフトウェアが世界を飲み込んでいく」――ベンチャー・キャピタリスト、マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏の有名な言葉だ。
ソフトウェアには、(当たり前だが)プログラミングする人が必要だ。あなたもチャレンジしてみてはどうだろうか?
世の中にプログラミング言語は数多いが、中には非常に人気が高いものがある。
プログラマーの求人では、現場ですでに使われている言語やシステムに詳しい人材が求められている。しかし、アップルのSwiftやグーグルのGo言語といった比較的新しい言語も人気が高まっている。
以下、就職に有利なプログラミング言語を紹介しよう。TIOBE index、RedMonkプログラミング言語ランキング、Stack Overflowの開発者アンケート調査年次報告でも推奨されているものだ。
Java:1991年、双方向テレビ用のプログラミング言語として開発された。現在、Javaは買収を経てオラクルからリリースされているが、いまだに非常に高い人気を誇っている。Androidアプリや業務用ソフトウェアの開発に欠かせないものになっているからだ。
Shaiith/GettyImages
C:最も古いプログラミング言語の1つで、今も広く使われている。1970年代初頭に開発。1978年、伝説的な手引書『プログラミング言語C』(原題『The C Programming Language』)が出版された。この本は今も広く読まれている。
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Python:1989年に開発が始まった。Pythonのコードはとても読みやすい。入門者にとって最も親しみやすい言語として、多くのプログラマーが推奨している。
Pythonは英語で「ニシキヘビ」のこと。
Herme Herisyam/Malaysia’s Civil Defence Force
PHP:ウェブサイト構築に極めて一般的に使われている。ウェブサイトの3分の1がPHPで稼働しているとも言われる。WordPress、Facebook、ヤフーなどの大規模サイトで使用されている。その一方で、PHPを嫌うプログラマーも多い。その1人、Stack Overflowの創業者ジェフ・アトウッド(Jeff Atwood)氏は、「PHPは言語というよりはむしろ、恣意的な要素をバラバラに集めただけのものだ」と述べている。
「PHPを学ぶことは、自転車に乗る練習を本体なしで行うようなこと」。プログラマーの心情を表した画像がネットで広まった。
Visual Basic:Microsoft Visual Basic(およびその後継Visual Basic .NET)は、視覚的にプログラミングできるように作られている。ドラッグ・アンド・ドロップで、プログラムを変更することができる。古い言語だが、ユーザーはいまだに後を絶たない。
Windows Vistaで実行中のMicrosoft Visual Basic 6
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JavaScript:主にウェブアプリケーションに使われるプログラミング言語で、高い人気を誇る。Javaと似ているのは名前だけ。JavaScriptは現在、多くのウェブサイトで使用されているが、ブラウザの読み込み速度を遅らせ、ときにセキュリティーの脆弱性の原因となるため、多くの批判も受けている。
JavaScriptのコード例
Dmitry Baranovskiy via Flickr
R:統計やデータ分析の専門家なら、R言語だ。グーグルはR言語の大ファンだと公言している。数字を扱う専門家たちが活用しているからだ。
Shaun Heasley / Getty Images
Go:もともとは、グーグルが自社の検索エンジンを動かす大規模システムのために開発したもの。以来、信頼性と整合性を最優先する開発者の間で人気となっている。今、最も急速に成長しているプログラミング言語の1つ。
グーグルの 「G」の人文字をつくる従業員たち。
Ruby:Matzこと、まつもとゆきひろ氏によって開発された言語。コードの読み書きが簡単なため、24年の歴史を持つこの言語は、Pythonと同様に開発者に人気がある。Rubyのフレームワーク「Rails」も、簡単にウェブアプリケーションを構築できるため人気が高い。Rubyの公式モットーは、「エンジョイ プログラミング」。
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Groovy:2007年にJavaから派生して開発されて以来、急速に人気を高めてきた。簡単かつ迅速に大量のコードを書くことができるからだ。またJavaのコードを統合できるため、IBM、グーグル、Targetなどの大企業の開発者を魅了した。
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Objective-C:オリジナルのC言語は大きな影響力を持っていたため、似たような名前のついた後継言語が数多く生まれた。それらはオリジナルの影響を受けつつ、他の言語から追加された機能もある。主にmacOSやiOSで動作するアプリケーションの開発に使われ、アップルが独自開発したプログラミング言語Swiftよりもまだ人気はあるが、急速に追い上げられている。
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Perl:80年代後半にNASAのエンジニアによって開発された。テキスト処理が得意で、かつ強力で柔軟。ウェブサイトの保守に非常に便利で、別名「ウェブの補修テープ」は、かつてはよく知られていた。だが、最も洗練された言語というわけではない。
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Pascal:名前の由来は、哲学者のブレーズ・パスカル。アップルの初代マッキントッシュのプログラミングに使われた。その後、いわゆる「Object Pascal」へと拡張され、現在も広く使われている。
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Delphi Object Pascal:1986年、アップルで開発された。オラクルのデータベースへの接続に対応していることから、ギリシャ神話「The Oracle at Delphi(デルフォイの神託)」にちなんでこの名が付けられた。スマートフォンアプリの開発に使えることで、再び注目されている。
『ピュティアに相談するリュクルゴス』(製作年 1835-1845)ウジェーヌ・ドラクロワ。神託は「ピュティア」と呼ばれる巫女が行った。
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Swift:かつてアップルとテイラー・スウィフトとの間に生じた問題が世間を騒がせたこともあるが、無関係だ。アップルのプログラミング言語Swiftは、iPhoneアプリをより素早く簡単に開発できることで人気だ。IBMなどの有名企業で使われていることもあって、より人気が高まりそうだ。
iPhoneを使いこなすテイラー・スウィフト、2012年頃。
Getty Images/Mike Coppola
MATLAB:大学生に高度な代数と画像処理を教えることに役立つよう設計された数学的なプログラミング言語。同時に、急成長している画像処理分野やAI分野にかかわる科学者、エンジニア、プログラマーにも広く使われている。
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写真、画像:WoCinTech、Flickr、Herme Herisyam/Malaysia’s Civil Defence Force、Reddit、Wikimedia Commons、Dmitry Baranovskiy via Flickr、Google 、©V&A images、 YouTube/Screenshot、Wikimedia Commons
[原文:Learn any of these 16 programming languages and you'll always have a job]
(翻訳:本田直子)