ピース又吉直樹(36)が11日、東京・博品館劇場で開いた新作小説「劇場」(新潮社)の「劇場お渡し会」の席上で、今後の文筆活動の方向性について語った。

 又吉は質疑応答の序盤で、次回作について聞かれると「今年…すぐかは分からないですけど、書き続けたい」と語り、具体的なことについては明言を避けた。

 さらに終盤で「構想や興味のあるテーマはありますか?」と聞かれると、次のように語った。

 又吉 幾つかはあるんですけど、それを小説として書き上げるのか、違う形…エッセーになることもあれば、コントになったりする可能性はある。興味があるテーマは、いっぱいあります。スポーツもいいですよね、僕も好きですし。「火花」でも「劇場」でも、共通しているのは「人と人との関係性が、どういうふうに変わっていくのか」ということ。僕は、そこが好き…1番、興味があるところなんで。1作目と2作目、同じことを書くのか、違うことを書くのかと、よく言われると思うんですけど、興味を持っていることを書いていきたくて。

 人と人との関係性という点で、「劇場」では男女の恋愛を描いた。自身の恋愛について聞かれると「全然、モテないですよ、本当に。遠くから『又吉さんのこと、好き』って言ってるみたいなのを聞くと、何かあるかと思って1週間くらい、ドキドキして待つんですけど結局、何もないんですよね。デートですか? 小説を一緒に読んだり、一緒に散歩したり…いいですね」と笑みを浮かべた。【村上幸将】