クールビズ「28度根拠なし」に小池百合子東京都知事が反論

 「クールビズ」の室温の目安とされる28度について、副大臣会議で「科学的知見で決めたのではない」との発言があったことをめぐり、環境相として導入を進めた東京都の小池百合子知事は12日の会見で「法的、科学的な根拠はある」と反論した。

 会見で所感を尋ねられた小池氏は、待ってましたとばかりに笑顔で握り拳を作ると、「多分聞かれると想定して作りました」とレジュメを提示。法律で定められた事務所衛生基準の室温上限が28度であることや、上着を脱いだり襟元を開けたりすると2度下がるとされる体感温度を説明し、28度には一定の根拠があるとの立場を強調した。

 問題をめぐっては、山本公一環境相も12日の記者会見で、「根拠がある。ああいう会合に出る方はぜひ(クールビズを)意識してほしい」と苦言を呈した。

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