【世界初!】迷子の猫を探す犬のおまわりさんが実在した!

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猫を飼っている人にとって愛猫は家族の一員。ちょっと気まぐれな猫ちゃんは時々ふらっとどこかへいなくなってしまう。小さな隙間を行き来する猫を探すのは至難の業。迷子の子猫ちゃんを探す犬のおまわりさんとは童謡の中だけのお話、と思ったら、モリーという世界初の猫探し専門に訓練され、迷い猫を救助することを仕事にしていた犬がいた!と海外で話題に。

―猫探し専門の犬!

探偵業を営んでいるコリンはペットの捜索も請け負っており、何カ月にもわたり、ペット捜索、特に猫を探すための優秀な犬を探していた。必要なのは猫が隠れるような場所にも探しにいけるような小さな犬で、猫を追いかけ回すことをしない犬。

彼がこのアイデアを思い付いたのは2014年のことだった。20年余りペット捜索の仕事をしていたコリンは週に多い時は30件近くの迷い猫の捜索依頼を請け負う。

一度外で迷子になってしまった猫はすぐに探さなければならない。4日以上経過してしまった場合、ほとんど生きて見つけることができないという。

ある日のこと、猫を捜索してほしいという依頼が舞い込んだ。依頼主は子供ができずに悩んでいた夫婦。猫をまるで自分の子供のように大切にしていた。数日後、猫は近所の家の庭で見つかったが、すでに手遅れだった。

泣き崩れる夫婦。

この依頼がコリンにとっての大きな転換期となった。

コリンは捜査官として警察で長年働いていいて、捜査の中で麻薬や爆弾の捜索や殺人事件においても犬が捜索において活躍をしているのを見ていた。そこで、もしかしたら、犬も訓練をすれば猫を探すことができるようになるのではないかと考えたのだ。

そんな中見つけたのが18か月のモリー、黒い毛のコッカースパニエルだった。彼女は木の下で「良い家が見つかりますように、残念ながら手に負えません」というメッセージとともに新しい飼い主を捜していた。コッカースパニエルは上手にしつけをしないと、コントロールが難しい犬で、彼女の場合2年間で3人も飼い主が変わっていた
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2016年の2月、犬の訓練施設でコリンが初めてモリーに会った。

コリンはすでに候補となっていた16匹のうち、12匹は見るまでもなく断り、残りの3匹は最初の訓練で、臆病過ぎだったり、車酔いがひどかったり、追いかけ癖がひどかったりで脱落した。そして最後に残ったのがモリーだった。

最初モリーはとても不安そうだった。ただ、彼女は賢そうな目をしていて、問題解決のできる犬だった。彼女はテニスボールをつかむのに熱心でとても元気な犬だった。そして探し物をするゲームでは彼女の高いサーチ能力を示した。コリンはモリーこそ、猫探しに適していると直感した。

その後モリーは「猫耐久テスト」を受ける事に。広場でたくさんの猫に囲まれながら、猫を追いかけるかどうか試すテストだ。モリーは追いかけるどころか、吠えることもしなかった。彼女は訓練士の指示を注意深く聞いていた。

彼女の訓練は専門家とともに9か月にわたって行われた。この訓練は今まで誰も成し遂げたことがないものだったが、モリーは物覚えがとても速かった。訓練所での最初の訓練では猫の匂いを嗅ぎ分けることを覚えたり、サインや指示に従うことを覚える。そして最後には実際に猫探しを行う実地訓練を行った。

実地訓練ではまず、猫のベッドからその猫の匂いを覚え、猫を見つけたら横たわって合図を送る。そうすることによって猫を怖がらせることなく捕まえることができる。おとなしく横たわって合図するモリーだが、モリーが興奮して震えているのは見てわかった。なぜなら、猫を見つけると彼女の大好きなソーセージのご褒美がもらえるからだ。

彼女の最初の成果は今年の2月。迷い猫は家から6マイル離れた家の屋根の下で見つかった。モリーはすぐに芝生に残った猫の匂いを覚え、モリーが庭のフェンスに合図をするまで30件ほどの庭を回った。彼女が芝生の上に横たわって合図した庭にその猫はいたのだ。飼い主は飛び上がるほど喜んで、モリーの活躍に驚いているようだった。

現在まで、モリーは11匹の猫を見つけ出しており、モリーなしで捜索していた時の3倍の成功率となった。彼女は蛍光ハーネスを付けて、人が行けないような場所に降りるための特別なロープも装備している。また、今後、釘やガラスから足を守るために特別なブーツを作成する予定もある。

多くの人が犬に猫を探させるなんてクレイジーなアイデアだという。なぜなら犬は猫を追いかけ回す習性があり、迷い猫を見つけても、保護することが不可能だと思われているからだ。しかし、モリーが猫を探し出す様子を見た人は皆、感心し、感激する。モリーはたぶん、自分が見つけている毛むくじゃらの四本足が「猫」だということに気が付いていないのかもしれない。彼女にとってはただ、探し物を見つけるゲームにすぎないのだ。

犬を訓練して捜索させることに対して賛否両論あるかもしれないが、今モリーは家を転々とすることなく、コリンのもとで今日も迷い猫を探している。

―海外の反応

・ モリーに特別な訓練をしたみたいに言っているけど、犬に匂いをかぎ分けさせるっていうのは結構できることだよ。
・ 将来的に迷い犬を探す猫っていうのも見たい。
・ 私の町にも同じように犬を訓練している人がいるよ。実際彼らは麻薬件を途中でリタイヤした犬なんだけど、かなり活躍しているみたい。
・ 実際これは世界初じゃないよ!うちの猫も4匹のシェパードが探し出してくれた。
・ なんかカワイイ。うちの犬も他の犬とちがって、追いかけ回したりしないんだよね。ただただ、匂いを嗅ぐだけ。
・ モリーがうちの猫を探してくれればいいのに……。
・ 今週一番癒されたニュース。
・ テキサスに迷い猫を探す猫がいるの知ってる。
・ 今すぐにモリーの助けが必要!うちの猫は昨晩いなくなった!
・ まあ、猫は見つかりたくないかもしれないけどね。
・ ついにテクノロジーにだけでなく、犬にまで人間の仕事を奪われたか…。
・ モリー、賢くてかわいい!
・ うちの犬もモリーみたいになってほしい!

掲載元
https://www.reddit.com/r/UpliftingNews/comments/69eo6j/meet_molly_the_first_dog_trained_specifically_to/
(秒刊サンデー:南ロココ)

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