女性アイドルグループ「私立恵比寿中学(エビ中)」が22日、東京・オリンパスホール八王子でコンサートツアーをスタートさせた。

 今年2月、メンバーの松野莉奈さん(享年18)が致死性不整脈の疑いで急死しており、悲しみを乗り越えてのツアー初日。約1900人のファンを前に新アルバム「エビクラシー」(5月31日発売)に収録される新曲「制服“報連相”ファンク」など23曲を披露した。

 本編終了後、安本彩花(18)が切り出した。「今回こうしてツアーの初日を一緒に迎えられなかったメンバーがいます。でも私は形が全てではないと思っていて、多分、今も空の上で見守っていてくれてたと思うし、莉奈が」と話した。

 さらに「もしかしたら、さっきも一緒に歌って踊ってたかもしれない。フォーメーションを間違えてあたふたしてたかもしれない」と笑った。

 「やっぱり、この7人じゃ物足りないと思う人もいると思うし、エビ中の曲もつらくて聞けないよ、と思う方もたくさんいるかもしれないけど、ツアーファイナルでは、みんなで『エビクラシー』のことについて、『この曲楽しいね』って、みんなも話せるように『エビクラシー』を好きになってもらえたらうれしいです」と続けた。

 最後に「時間はかかると思うんですよ。たくさん時間がかかっても良いんですけど、7人のエビ中を好きになってほしいです。泣かないで言えましたー! 莉奈-言えたよー!!」と、松野さんに呼び掛けるようにあいさつした。

 ツアーは7月16日の東京国際フォーラムの最終公演まで18カ所19公演の予定。