相乗効果がうれしい!管理栄養士オススメの食べ合わせ食材

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わたしたちが生きていくために必要な栄養素を、色々な食材を組み合わせて日々とっています。食材によって含まれる栄養素は様々ですが、その組み合わせ方によっては、より効果的なとり方をすることもできるんです。

今回は管理栄養士の筆者が、栄養素同士の相乗効果が期待できるオススメの食べ合わせを3つご紹介したいと思います。

1:切り干し大根×しいたけの煮物

切り干し大根というと地味な乾物というイメージかもしれませんが、実は意外にもカルシウムが多い食材です。そんな切り干し大根の定番料理である煮物に同じく乾物の干ししいたけを足してみましょう。

干ししいたけに含まれるビタミンDが切り干し大根のカルシウムの吸収を助けてくれます。干ししいたけの出汁も加わって、美味しくなるので一石二鳥ですよ。

2:菜の花×油揚げのごま和え

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今が旬の菜の花に多く含まれるビタミンEは“若返りのビタミン”とも呼ばれ、老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。そんなビタミンEは油に溶ける性質があるため、油と一緒にとることで吸収が良くなります。油揚げやごまなどの脂質を含むものと一緒にとると良いでしょう。同様にほうれん草もビタミンEが多いため、やはりごま和えはオススメの食べ方です。

3:納豆×たっぷりのねぎ

納豆などの大豆製品には疲労回復のビタミンと呼ばれるビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1は特にこれから暖かい季節になるほど不足しやすくなるとされているので、しっかりとりたい栄養素です。

そんなビタミンB1ですが、ねぎに含まれるアリシンという物質と一緒にとると、体の中で長くとどまってより効力を発揮できます。納豆にはねぎをたっぷりかけるようにしましょう。

また、ビタミンB1が多く含まれるものには他にも豚肉やかつおなどがあります。アリシンはにらや玉ねぎにも含まれるので、豚肉とニラの炒め物やかつおのたたきの添えものでよく出てくる玉ねぎも、しっかり食べると良いですよ。

いかがでしたか? 今回は一緒に食べると栄養効果がアップする食べ合わせをご紹介しました。こうしてみると、昔から食べられてきた方法がちゃんと栄養学的にも正しいという例が多くて驚きますよね。献立に悩んだときには、参考にしてみてくださいね。

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※ nenetus , abc1234 / Shutterstock

【筆者略歴】

圓尾和紀

“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。TVや雑誌の出演、講演、執筆、カウンセリングなどで活動中。「カラダヨロコブログ」は月間アクセス20万以上。著書“一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方”が2017年4月24日に発売予定。