【第75回】そのカードは本物? クレジットカードに隠された「秘密」を見てみよう
クレジットカードには「秘密」が隠されているの知っていますか? たとえば、クレジットカードに紫外線をあてると"ある変化"が起きるのです。
用意したのはVisa、Mastercard、JCB、Diners Club、American Express、銀聯の6ブランドのカード。これにブラックライト(紫外線ライト)を当ててみます。
Visaカードで浮かび上がってくるのは......
まず、保有率の高いエポスカードから実験してみます。エポスカードはVisaブランドのみのクレジットカードです。
このカードに紫外線を当ててみると...
何が変わったかわかりますか? 「VISA」のロゴに注目してみましょう。薄っすらと「V」マークが浮き上がってきます。
Visaのサイトには、「Visaカードの確認方法」としてちゃんと次のように書かれています。
UVエレメント- Visaブランドマークの付いたすべてのカードに必要なセキュリティ関連マークです。このマークは紫外線の光の下でしか見えません。
つまり、不正なカードを見分けるために紫外線で確認できるようになっているということです。
その他にも、
鳩のホログラム- 旧Visaフラッグロゴの付いたカードは、常にホログラムが表面の右側にあり、カードを前後に傾けると鳩が飛んでいるように見えます。一部の金融機関がごく限られた顧客にだけ発行するVisa Infiniteカードには、違うデザインのホログラムが付いています。新しいVisaブランドマークの付いたカードはホログラムを表面に印刷するか、カード裏面にミニホログラムを印刷することができます。
など、細かく仕様が決まっており、店舗側がちょっとおかしいな、と思った時に確認できるようになっているのです。
Mastercard、JCB、Diners ClubやAmerican Expressは?
続いてMastercardです。
Mastercardの場合は非常にわかりにくく、SBIゴールドカードが一番はっきりと浮き上がってきました。
こちらは、カード番号と名前の間に、「M」「C」と浮き上がります。"M"aster"C"ardのMとCでしょう。
JCBも少しわかりにくいのですが、実際のロゴ(右側のロゴ)とは別に、もう一つのJCBロゴ(左側のロゴ)が浮き上がっていることがわかりますね。
わかりやすいのがDiners ClubやAmerican Express、銀聯です。それぞれ紫外線を当ててみると、大きなロゴや文字が出てきます。はっきりと現れるため確認しやすいです。これらは、最近たくさん発行されているプリペイドカードやデビットカードでも同じです。ブラックライト(紫外線ライト)を持っている方は試してみてください。