遺体と容疑者らの移送は取りやめ 金正男氏殺害事件[2017/03/28 05:53]

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、遺体と大使館内にかくまわれていた容疑者らの身柄は27日にマレーシアの国外に移送される予定でしたが、急きょ取りやめとなりました。

 27日、正男氏の遺体と事件に関与したとされ、マレーシア警察が身柄の引き渡しを求めていた高麗(コリョ)航空の職員や2等書記官らが夕方の便でマレーシアから出る予定でしたが、急きょ取りやめとなりました。地元メディアは、遺体は病院に戻されたと報じています。クアラルンプールでは25日、北朝鮮とマレーシアの間で非公式の協議が行われていました。北朝鮮から出国できなくなっている9人のマレーシア人の帰国と引き換えに、正男氏の遺体を引き渡すことなどで合意したとみられていました。しかし、現在もマレーシアと北朝鮮の間で依然として調整が続けられている模様です。

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