英歌手ポール・マッカートニー(74)が27日、「ワン・オン・ワン」日本ツアー東京ドーム3日間公演(日刊スポーツ新聞社など主催)をスタートさせた。「コンバンハ、トーキョードーム」とあいさつすると、4万8000人から歓声が上がった。日本ツアーは66年にザ・ビートルズが初来日公演を行った伝説の地、日本武道館で25日に開幕。2年ぶりの東京ドーム公演は構成を大幅に変えた。

 武道館より8曲多い計39曲を披露。「Can’t Buy Me Love」「NEW」など、武道館で披露していない曲は約3分の1の12曲に及んだ。リアーナ(29)カニエ・ウエスト(39)とコラボした最新曲「Four Five Seconds」を含む4曲を日本初披露。ザ・ビートルズの楽曲は24曲と半数以上だった。ナンシー夫人(57)が来場。「今日はナンシーも来ている。君のために歌うよ」と、夫人のために書き下ろした「マイ・ヴァレンタイン」を歌った。

 世界ツアー「ワン・オン・ワン」は昨年4月に開始。「昔からの習慣で格好いいことじゃないから」とステージ上で水を飲まないことで有名だが、世界を飛び回り、ツアーを行う体力づくりと健康維持に日ごろから努めている。「食事にすごく気をつけている。毎日1時間ぐらいエクササイズしているしね」。ベジタリアンだけに、好きな日本の食べ物も「アボカドかキュウリのすし」とヘルシーなメニューを挙げている。

 公演時間は2時間40分。「バンドメンバーと演奏することが一番のエクササイズ」と話した通り、休憩も取らずエネルギッシュなステージを展開した。明日29、30日も東京ドームで公演を行う。【近藤由美子】